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「頂戴する」の意味は? 正しい使い方を例文で解説

山本茉莉

「頂戴する」の正しい使い方(例文つき)

ビジネスシーンにおいては、基本的に「頂戴する」とそのまま使うことはありません。「頂戴します」「頂戴できますでしょうか」のように、「頂戴」の後に適切な表現を付け加えて使用します。

ここでは、「頂戴する」の使い方を例文と共に解説します。

「○○を頂戴しました」

「頂戴しました」は、目上の人から何かをもらった時、または何かをもらったことを報告する時に使います。何かをくれた人に対しては使用しない言葉なので注意しましょう。

差し入れのような「物」だけに限らず、お褒めの言葉や賞をもらった場合にも「頂戴しました」を使用します。

例文

・取引先からお菓子を頂戴しました。よろしければ召し上がってください。

・社長からお褒めの言葉を頂戴しました。

「ありがたく頂戴します」

「ありがたく頂戴します」も同じく、目上の人から何かをもらった時に使う言葉です。

「頂戴しました」との違いは、物を与えてくれた人に対しての感謝を伝えられるという点です。

「頂戴します」という言葉の前に、「お言葉に甘えて」を付け加えると、さらに謙遜の気持ちも伝えられます。

例文

・お心遣い、ありがたく頂戴します。

・結構なお品をありがとうございます。お言葉に甘えて皆でありがたく頂戴します。

「○○を頂戴してもよろしいでしょうか」

「頂戴してもよろしいでしょうか」は、相手から何かをもらいたい時に使用します。もらいたいと依頼する対象は「物」だけではなく、「時間」なども含みます。

「頂戴したく存じます」とも言い換えられる他、「頂戴したいのですが〜可能でしょうか」のように「頂戴」を文末以外に置くこともできます。

例文

・恐れ入りますがお名刺を頂戴してもよろしいでしょうか。

・30分ほどお時間を頂戴したいのですが、弊社までお越しいただくことは可能でしょうか。

「確かに頂戴しました」

「確かに頂戴しました」は、言い換えると「確かに受け取りました」という意味です。書類やお金、物品を受け取った時に使う言葉で、何かをくれた人に対して使います。

「確か」は「明らか、間違いがない、明白」という意味を表し、「頂戴しました」の前に付け加えることで「間違いなくもらったこと」を確認する意味合いになります。

例文

・請求書のご送付をありがとうございます。確かに頂戴しました。

・添付いただきましたファイルを確かに頂戴しました。

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