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「冥利に尽きる」の意味は? 使い方や例文・言い換え表現を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「冥利に尽きる」の言い換え表現

最後に、「冥利に尽きる」と似たような意味を持つ言葉を紹介します。

「恩恵にあずかる」

「恩恵」とは、「利益や幸福をもたらすもの」を意味する言葉です。「恩恵にあずかる」とは、「利益や幸福を浴びるほど受けている」という意味です。

例文

・彼は、もうけ話を持ち掛けられた途端、「そんな恩恵にあずかるために政治家になったんじゃない」と怒り、速やかにその場を後にした。

「天恵に浴する」

「天恵」とは、「てんけい」と読み、「天から賜(たまわ)る恵み」のこと。

「天恵に浴(よく)する」とは、文字通り、「天からいただいた恵みを浴びるほど受けている」という意味です。

例文

・これほどやりがいのある仕事に就いていることは、まさに天恵に浴したものと思っております。

「甲斐がある」

「ある行為に値するだけの効果がある」という意味です。

「冥利に尽きる」と少し似ていますが、「冥利」のようにその立場にあるだけで無条件に得られたわけではなく、「自分で努力したことや何かしらの行為に値する効果」という意味で使います。

例文

・そんなに喜んでいただけるとは、スタッフ一同張り切って準備した甲斐があるというものです。

次ページ:効果的な使い方ができる「冥利に尽きる」

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