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「自分の話ばかりする人」の特徴や心理とは? 関係性別に対処法を紹介

熊谷佐知恵(心理カウンセラー)

自分の話ばかりする人の心理

なぜ、自分の話ばかりしてしまうのでしょうか?

ここでは、その心理を5つに分けて解説します。

(1)寂しがり屋で人に受け入れてもらいたい

自分の話ばかりする人は「認められたい、尊敬されたい」といった自己顕示欲や承認欲求が強く出てしまう傾向があります。

構ってほしい、注目してほしいという衝動や欲求が抑えられずに、ついつい余計なことをしゃべり過ぎてしまい、後になって自己嫌悪に陥ることも少なくありません。

いつまでも人との距離感がつかめずに失敗ばかりしてしまう自分を許せない気持ちになり、人知れず落ち込んで孤独を感じていることも実は多いのです。

(2)否定されるのが怖い

自分の話ばかりをする人は、自己主張も多く、一見、自己愛の強いナルシストに見えてしまうところもあります。

しかし、実はコンプレックスや自己否定的な癖を持っていることも多く、「人から否定されるのではないか」と、強く怖れています。主張が強いのも、無意識に自己防衛をしてしまうからなのです。

(3)気分がいい

人が自分の話に興味を持ってくれているということで、とても気分がいいのです。

幼少期に「誰かに話を聞いてもらいたい」と思いながらも、何らかの事情で自分の気持ちや体験を話せるような機会がなかった人にとっては、話を聞いてくれる人がいるということがうれしくて、止まらなくなってしまうという傾向があります。

やっと自分のことを話せる、受け入れてくれると思える関係ができたことで、いつの間にか相手の優しさに甘え過ぎてしまうのかもしれません。

(4)ストレスを発散したい

話をすることそのものがストレス発散になるという人もいます。

ストレスの原因となっている不安や不満を愚痴として話題にするため、ついつい自分の話ばかりになってしまうのです。

構ってくれる人、話を聞いてくれる人なら誰でもよく、聞かされる相手の立場や気持ちをくむ余裕はありません。とにかく自分のことで頭がいっぱいで、相手のことには興味が持てない傾向にあります。

(5)沈黙が嫌い

誰も話していないシーンとした空気に「気まずさ」を感じて、気が気ではなくなってしまう人もいます。

自分でもなぜそのような反応をしてしまうのか自覚がないことも多いのですが、沈黙されると「つまらないと思われているのでは?」と不安になり、必要以上にその静けさを解消しようと焦ってしまいます。

自分が話すことで、何とかその場を盛り上げ、沈黙を埋めようとするので、突拍子のない話題を提供してしまうことがあるのです。

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