自己憐憫の意味とは? 陥りやすい人の特徴や心理・克服法【診断付き】
自己憐憫の克服方法は?
もしも自己憐憫の傾向があり、そこから抜け出したいと考えている場合、以下の克服方法を参考にしてみてください。
(1)「一番不幸な人」にならない
自分が一番不幸だと思い込んでいる時は、周りの状況が見えなくなっている時なので、「自分以上につらい思いをしている人が他にもいるかもしれない」と想像する癖をつけましょう。
自分が「一番不幸な人」という認識にならないだけでも、客観的な視点が手に入りますよ。
(2)「自分に何ができるのか」考える癖をつける
依存的な心理から抜け出すためには、周りからやってもらうことよりも、自分ができることを考える癖をつけましょう。
もしかしたら「私が何をしてもみんなは喜ばない」とか「そんなことできない」と思うかもしれませんが、目の前の人に笑顔で接するなど、ちょっとしたことでOKです。
(3)感謝できることをノートに書く
自己憐憫の人は、満たされていないもの、ネガティブなものに注目する癖があるので、バランスを整えるためにも、感謝できることをノートに書くのがおすすめ。
周りに助けてもらったことやラッキーだったことを書いていくと、案外良いことがあったと気付けると思います。
自己憐憫な人への対処法や接し方
もしも周囲に自己憐憫しがちな人がいる場合、どう接したら良いか困ってしまう場面もあると思います。
ここでは、自己憐憫の人への対処法や接し方のポイントを紹介します。
(1)話を肯定的に受け止める
相手から「私はこんなにかわいそうなの」という話があったら、「そうなんだ、大変だったんだね」と寄り添って、肯定的な態度で話を聞きましょう。
何とか解決してあげようとしたり、「そんなこと言ってても変わらないじゃん」と否定的な反応をしたりしないことが大切です。
(2)感情的な反応をしない
前段で述べた通り、寄り添って聞くことは大切ですが、「えー! そんなことがあったの?」「うんうん、それでそれで?」とオーバーな反応をすると、相手は注目してもらえたことで気持ち良くなり、「やっぱり私はかわいそうなんだ」と強く思い込みます。
話を聞く時には、あまり感情的にならず、淡々としている方が良いでしょう。
(3)負担なく関われる範囲を見極める
自己憐憫しがちな人は、構ってくれる人を見つけるのが上手です。
あなたが「かわいそうだから助けてあげなくちゃ」と思っていると、相手の要求がエスカレートしていく可能性があります。
話を聞くにしても、「今日はちょっと忙しいから、30分だけね」など、負担にならずに関われる範囲を見極めておくのがコツです。
自分を憐れむだけでは問題の解決にはならない
誰しも「なんで私だけこんな目に……」と思うことは珍しくないので、思い当たるところが少しはあったという人もいるのではないでしょうか。
とはいえ、自分を憐れんでいるだけでは問題が解決しないままになってしまいます。
問題解決をする前に、狭くなってしまった視野を広げるためにも、まずは「他にもつらい思いをしている人がいるかもしれない」と他人の痛みを想像して、「私が一番不幸なんだ」と思い込まないようにしたいものです。
(高見綾)
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※この記事は2021年02月25日に公開されたものです