上質なモノを少しだけ。おかめ微々ちゃんの「お金との付き合い方」
キャッシュレス、資産運用、投資……。一見とっつきにくいけど、大人になった今だからこそ知っておきたい「お金」の話。賢い貯め方・使い方・増やし方まで、芸能人・著名人のみなさんと一緒に本気で考える特集です。
取材・文:ameri
撮影:大嶋千尋
編集:高橋千里
20代後半に差し掛かり、お金のことを真剣に考えなくちゃという気持ちが高まっているけれど、結局どうしていいか分からなくてモヤモヤ。
特に美容好きな私は、コスメにお金をかけることが多いけど、後になって「これは買わなくて良かったかも……」と後悔することも。
でも、もう大人だし、これからはもっと賢くお金を使えるようになりたい!
今回は、Twitterフォロワー数20万人以上・YouTubeチャンネル登録者数7万人以上を誇る、美容系インフルエンサーのおかめ微々ちゃん(@OkameNattoChan)にインタビュー。
マイナビウーマンのお金特集「もう大人だし、本気でお金の話をしよう」に絡めて、SNS上でプチプラコスメを紹介することの多い微々ちゃんに、コスメの賢い選び方や自分なりのお金との付き合い方を聞いてきました!
選ぶ基準は金額ではなく「上質かどうか」
深田えいみちゃんのまつげがクソ長くてバッチリ上がってたのでマツエクかまつげパーマ?と聞いたら、自まつ毛にキャンメイクのクイックラッシュカーラーを使ってると聞き即買った。一生下がってこない。初めてまつ毛パーマいらないのでは?と思えた瞬間だった。ストックしよう。。 pic.twitter.com/8qXmr7wn0r
? 微々ちゃん (@OkameNattoChan) October 12, 2020
ファンデーションはある程度の値段がするものの方が肌に合うことが多くて、デパコスなどをよく使いますが、基本的には塗って隠すよりも素肌をきれいに保つことの方が大切だと思ってます。
肌がきれいであればプチプラもデパコスも試せる幅が広がると思うので、やはり一番大切なのは素肌です。
昔、肌荒れがひどかった頃に、「ファンデーションを塗れば何とかなる」と思って、高いものから安いものまでいろいろなアイテムを買って試してみたのですが、表面をごまかしているだけなので余計に汚く見えてしまって。
なので、まずは素肌を整えた状態でファンデーションを選ぶようになりました。高いファンデでごまかす必要がなくなるので、結果的に節約になると思いますよ。
ザ セムの「カバーパーフェクション チップコンシーラー」はカバー力が抜群でお気に入りです。
あとは、キャンメイクの「クリーミータッチライナー」は何個もリピートしています。同じくキャンメイクの「3in 1アイブロウ」も毎日使っているお気に入りアイテムです。なくなると困るくらい。全てプチプラだけど、とても上質です。
コロナを機に「お金との付き合い方」が変化
手間を省けるとか、時間をお金で買えるような、自分の生活を快適にしてくれるものにお金を使うようにしています。家電なんかもそうですね。
あとは、欲しいものというよりは「必要なもの」を買うように意識しています。これまでは無駄遣いが多かったので……。“浪費”ではなく“投資”になるものに使うことが私なりのルールです。
元々散財癖が激しかったのですが、実は、お金への考え方がここ数カ月の間に変わったんですよ。
新型コロナウイルスの影響でステイホームをして、自分と向き合う時間が増えたことが大きかったと思います。
そのタイミングで「本当に大切にしたいもの、優先したいものって何だろう」と考えたんです。モノをたくさん持っていても、いつか使わなくなるかもしれないし……と思い始めて、それをきっかけにだんだんと所有欲が減ったんですよね。
これまでの買い物を振り返ってみると、単純に「安いから」という理由で買ったものは“浪費”でしたね。
安くても気になっていたものや質の良いものは“投資”だったと思えるのですが、安さだけを理由にたくさん買ったものは、結局思い入れがないからすぐに捨ててしまって。結局損になることが多かったので、“浪費”だったと思います。
そうですね。量よりも質で選ぶようにしてから、モノがすごく減ったんですよ。今はかなりミニマリストになったと思います。コスメも断捨離してファンの方たち80名くらいに配りました!
質の良いものを長く使うことが、一番コスパが良いと思うんですよね。壊れてもまた直して使いたいと思えるような、お気に入りのものを厳選しています。
はい。特に靴って、修理に意外とお金がかかるんですよね。1万円の靴を買って、すぐ壊れて、修理代に1万円払うくらいなら、新しい靴を買おうと考えてしまいませんか?
ですが、20万円くらいの靴を買ったら、簡単には壊れない。仮に壊れたとしても、1万円の修理費用を出してでもまた履きたいと思える。靴に関しては、高くても長く自分が気に入って使えそうなものを選ぶようにしています。
修理しながら長く使うと年季が入って愛着が湧くし、モノを大切にすると自分の精神衛生も良くなる気がします。
思い切って引っ越し。「住む場所」もミニマルに
引っ越しまで……!
これまではコスメのストックをたくさん買い込んでいたのですが、「必要な時に必要なものだけを買うようにしよう」と考えを改めたので、収納スペースが不要になって。
3LDKから1Kへ引っ越しをして、部屋の広さではなく住む場所にこだわるようにしたら、何だか前の家よりもフィットしています。広さは自分の中でそこまで価値がなかったのだと気付きました。
コスメも洋服も、“1カ月使っていないもの”は断捨離対象ですね。本当に必要なものは頻繁に使うので、1カ月も使っていないのであれば、人にあげたり売ったりしていいと思います。
選択肢が多すぎることも逆に不自由じゃないですか? 最初から「これしか使わない」と決めていれば、限られた選択肢の中で効率よく選べる。その方が、自由度が高いと思うんです。
お金は「人を幸せにした見返り」。価値を与えられる人になる
お金の一番根底にあるものは「ありがとう」という気持ちだと思うんです。お店で何かを買う時は「提供してくれてありがとう」とお金を払うし、人気があるインフルエンサーは「発信してくれてありがとう」のエネルギーを多くの人から集めている。
それが影響力となって自分に返ってきている。そしてその影響力が、そのまま経済力となる。
なので、与えている人ほど稼いでいるし、反対に人から奪いがちな人はお金に恵まれないんですよ。私は、お金は「誰かを幸せにした見返りの報酬」だと思っています。
なるほど。深い……。
ちなみに、Giver(与える人)とTaker(奪う・もらう人)の話って、微々ちゃんの著書『私は自分に一番モテたい』でも書かれていましたよね。
はい! Takerは自分のことを得していると思っているかもしれないけれど、総合的に見ると損しているんですよね。
自分が何か価値を提供した分だけ感謝のエネルギーが自分に収束され、それがお金となるので、欲しければ先に与えた方が確実だと思いながら生きています。これからも、意義のあるお金の使い方をしていきたいなと思っています。
お金との付き合い方、勉強になります! 私も少しの上質なモノを大切にしながら、Giverになれるように頑張ろうと思います。
今日はありがとうございました!
※この記事は2021年02月19日に公開されたものです