【難読】“ろうえん”じゃない⁉ 「狼煙」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「狼煙」の読み方です。
“ろうえん”? いやいや、なんのこと? そんな葛藤をしたら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「狼煙」の読み方は?
「狼」はそのまま“おおかみ”、人狼ゲームが人気だったりするので、“ろう”と読む人もいますよね。「煙」はそのまま“けむり”か、喫煙と読むので“えん”と読むことが多いと思います。
でもこの二つを合わせると、“ろうえん”、“おおかみけむり”とも読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“のろし”と読みます。
「狼煙」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「狼煙」の意味は以下のように解説されています。
のろし【狼=煙/烽=火】
1 合図や警報のために、薪 (たきぎ) ・火薬などを用いて高くあげる煙。とぶひ。ろうえん。2 一つの大きな動きのきっかけとなるような、目立った行動。「改革の―が上がる」
時代劇などで、煙を上げて、出撃の合図を送るなんてシーン見たことありませんか。それが「狼煙」ですよね。
中国で昔、燃やすと風が吹いてもまっすぐに煙が立ち上るという、狼の糞を使っていたことから「狼煙」という漢字を当てたと言われています。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「狼煙」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。聞いたことがある言葉も、漢字の表記は意外と知らなかったりするものです。
遠くにいる相手にもスマホですぐに連絡が取れる時代ですが、スマホや電話といった連絡手段がない時代は狼煙で合図を送っていたのですね。
(ななしまもえ)
※この記事は2021年02月10日に公開されたものです