【難読】“べんえる”じゃない! 「弁える」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「弁える」の読み方です。
“べんえる”? いやいや、絶対そんな読み方じゃない! そんな葛藤をしたら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「弁える」の読み方は?
弁当、答弁などの言葉に使われる「弁」という漢字。一般的には、“べん”という読み方を覚えている人がほとんどでしょう。「弁」という字自体には、物事の区別を見分けること、話の仕方といったニュアンスが含まれます。
しかし、これに「える」の送り仮名をつけた途端、その読み方は難解に。きっと多くの人がなんと読めばいいのか戸惑うはずです。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“わきまえる”と読みます。
「弁える」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「弁える」の意味は以下のように解説されています。
わきま・える〔わきまへる〕【▽弁える/×辨える】
[動ア下一][文]わきま・ふ[ハ下二]
1 物事の違いを見分ける。弁別する。区別する。「事の善悪を―・える」「公私の別を―・えない」2 物事の道理をよく知っている。心得ている。「礼儀を―・える」「場所柄を―・えない振る舞い」
3 つぐなう。弁償する。
「盗みし物だに―・へなば、助けてとらせ」〈読・春雨・樊噲下〉
つまり、区別する、心得ているといった意味合いで「弁える」という言葉を使います。
読み方は難しいのですが、日常生活の中で「立場を弁えて~」など、聞いたことがある言葉ではありますよね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「弁える」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。見慣れた漢字も、送り仮名によって読み方がまったく変わってきますね。
よく使う言葉も、漢字の意味を知っていると、より意味を理解できるかもしれません!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年01月10日に公開されたものです