【難読】“ぱいぱい”じゃない! 「兀兀」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「兀兀」の読み方です。
何かの記号? 数学で勉強した円周率「π」と似ているけれど、なんて読むの? そう思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「兀兀」の読み方は?
あまり見慣れない漢字かもしれませんが、「兀」という字自体には、高く突き出たさま、一心に努力するさま、といったニュアンスが含まれます。
“ごつ”や“こつ”と読むことが多いのですが……。
そうです! 読み方の正解は“こつこつ”。“こつこつ”と読みます。
「兀兀」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「兀兀」の意味は以下のように解説されています。
こつ‐こつ【×矻×矻/×兀×兀】
[ト・タル][文][形動タリ]地道に働くさま。たゆまず努め励むさま。「―と勉強をする」
[副]に同じ。「仕事を―こなす」「―励む」
つまり「兀兀」という言葉は、地道に励むようすといった意味合いで使います。
もともとは座禅をしている時に、身じろぎもせず、ただひたすらに心を落ち着けるさまを指していた言葉でした。それが、地道に努力する姿を表す言葉に変化したようです。
見慣れない漢字かもしれませんが、「兀兀と努力する」など、よく使う言葉ですよね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「兀兀」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。普段、使い慣れている言葉も、実はしっかりと漢字があるんですね。
知らない言葉に出会ったら、兀兀と調べて知識を増やしていきましょう!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年01月09日に公開されたものです