【難読】“てみず”じゃない! 「手水」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「手水」の読み方です。
“てみず”、“てすい” どちらの読み方でもありませんよ。“しゅすい”とも読みません。
「手水」の読み方は?
手という言葉は、多くの人が “て”と読むと思います。水も“みず”、“すい”と読む人が多いですよね。手と水と言うと、きっとトイレの後に手を洗う水だと思っている人もいるかもしれません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“ちょうず”と読みます。
「手水」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「手水」の意味は以下のように解説されています。
ちょうず〔てうづ〕【▽手▽水】
《「てみづ」の音変化》1 手や顔などを水で洗うこと。社寺に参拝する前などに、手や口を水で清めること。また、その水。「手水を使う」
2 《用便のあと手を洗うところから》便所へ行くこと。また、小便。
「―をさせて子供を寝かす」〈鴎外・雁〉3 便所。手洗い。「手水に行く」
つまり、水で洗うこと、お手洗い、といった意味合いで「手水」という言葉を使います。
あまり耳馴染みはないかもしれませんが、神社やお寺の水場の周りで目にしたことはありませんか? お参り前に手や口を清められるようにひしゃくが置かれた水場のことを「手水舎」と言います。
また、使い方によっては、小便や便所という意味を持つのも興味深いところですよね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「手水」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。旅行先や普段は行き慣れない場所で、こういった珍しい漢字に出会うこともあります。
旅先で出会った見慣れない漢字も、読み方や意味を調べてみるとより旅を楽しめるかもしれませんね。
(ななしまもえ)
※この記事は2020年12月29日に公開されたものです