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誤用が多い「頭が上がらない」の本来の意味は? 使い方や例文を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「頭が上がらない」は目上の人に対して使わない方がベター

「頭が上がらない」は、目上の人に使えるものなのか。

結論から言うと、避けた方が無難でしょう。

なぜなら、「頭が上がらない」は、引け目を感じて対等に振る舞えないというようなネガティブなニュアンスも併せ持つ言葉。

負い目を感じるほどの恩義の気持ちを表す言葉ではあるものの、相手によってはそのネガティブな意味の方で受け取られることもあるからです。

例えば、部下から上司に「部長には頭が上がりません」と伝えた場合、上司は「部下が逆らえないほどのプレッシャーを与えてしまっているのか」と勘ぐったり、「そんなに権威を振りかざしたことはないはずだ」と不快に感じたりする可能性があります。

誤解を避けるためにも、恩義の気持ちを直接伝えたい場合には、感謝していることをストレートに伝える言葉を選んだ方が喜ばれるでしょう。

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