お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

誤用が多い「頭が上がらない」の本来の意味は? 使い方や例文を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「頭が上がらない」の言い換え表現

「頭が上がらない」と似たような意味を持つ表現を以下に紹介します。

「唯唯諾々」

「いいだくだく」と読みます。

他人の言いなりになる様子を意味します。

「頭が上がらない」とは「逆らえない。言いなりになる」という点が似ています。

例文

・買収された今、社命となれば唯唯諾々として従うしかない。

「弱腰」

「よわごし」と読みます。

「腰が弱い」とも表し、弱気の態度を意味する言葉です。

強く出ることができないところは「頭が上がらない」と似ています。

例文

・会社では堂々としている彼だが、娘に対しては弱腰らしい。

「相手にならない」

相手を務めるには、実力が不足していていること。

単に力の差を意味するだけで、「頭が上がらない」のようなネガティブなニュアンスはありません。

例文

・彼女のテニスは地区大会で優勝したほどの腕前です。私では、全く彼女の相手にならないでしょう。

「逆らえない」

相手の言いなりになってしまうことで、「恩義を感じる」という意味はありません。

何らかの弱みを握られている、好意を抱いているなど、言いなりになっている理由はさまざまです。

例文

・義父は孫のリクエストには逆らえず、頼まれたら何でも買い与えてしまう。

次ページ:印象が似ていても違う意味の言葉は複数ある

SHARE