「のっぴきならない」の意味や使い方とは? 語源や例文・言い換え表現を解説
「のっぴきならない」の類語・言い換え表現
「のっぴきならない」という言葉はインパクトが強いので、何度も繰り返し使える言葉ではありません。
言い換えるとしたらどんな表現があるでしょうか? ここでは「のっぴきならない」と似たような意味合いを持つ言葉を掲げます。
「抜き差しならない」
抜き出すことも差し出すこともできないような、「身動きができずどうにもならない様子」を意味します。
例文
・自分が招いた結果とはいえ、彼は抜き差しならない羽目に陥っている。
「二進も三進も行かない」
「にっちもさっちもゆかない」と読みます。「にっち・さっち」はそろばん用語の「二進・三進」が変化したもの。
2、3で割り切れず、計算のやりくりがつかないことから、「行き詰まって動きが取れない様子」を意味します。
例文
・お店の自助では二進も三進も行かない。この上は、公助を頼みとするしかない。
「進退窮まる」
「進むことも退くこともできない様子」を意味します。
「窮まる(きわまる)」は「谷まる」とも書きます。同じ意味で「進退両難(しんたいりょうなん)」という熟語もあります。
例文
・弊社は、進退窮まる状況となり、F社のM&Aを受け入れることといたしました。
「絶体絶命」
「体も命も極まるほどの、逃れられない困難にあること」を意味します。
例文
・あの時は、多額の借金があり、もはや絶体絶命だと覚悟していました。
「暗礁に乗り上げる」
船が海中の岩に乗り上げて動けなくなることから、「思いがけない困難が起きて前に進めないこと」を意味します。
例文
・せっかくのプロジェクトも、突然のパンデミックで暗礁に乗り上げてしまった。