【難読】“せんら”って? 「専ら」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「専ら」の読み方です。
せんら? なんて読んでいるそこのあなた! ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「専ら」の読み方は?
専門、専用などの言葉に使われる「専」という漢字。一般的には、“せん”という読み方を覚えている人がほとんどでしょう。「専」という字自体には、それだけに集中する、ひとり占めするといったニュアンスが含まれます。
これに「ら」の送り仮名をつけて、意味から予想できるのは“せんら”。うん、2つとも違いそうですね。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“もっぱら”と読みます。
「専ら」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「専ら」の意味は以下のように解説されています。
もっぱら【専ら】
《「もはら」の音変化》[副]他はさしおいて、ある一つの事に集中するさま。また、ある一つの事を主とするさま。ひたすら。ただただ。「専ら練習に励む」「休日は専ら子供の相手をする」「専らのうわさだ」
[形動ナリ]専念するさま。また、主要・肝要なさま。
「人倫において―なり」〈謡・忠度〉
つまり、一つのことに集中して他のことに目が向かない、といった意味合いで「専ら」という言葉を使います。
読み方は難しいのですが、日常生活の中で「最近、友達と会うと話題は専ら~」など、割と耳馴染みのある言葉ではありますよね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「専ら」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。耳馴染みのある言葉と、見慣れた漢字、なかなかつながらないのですが、意味をよく考えるとつながらなくもないですね。
よく使う言葉を調べて漢字にすると、「こんな書き方をするんだ!」なんてことたくさんありそうです。
(ななしまもえ)
※この記事は2020年12月18日に公開されたものです