【難読漢字】“かくり”じゃない! 「確り」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「確り」の読み方です。
かくり? いやいや、絶対違う! そんな葛藤をしたら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「確り」の読み方は?
確実、確認などの言葉に使わる「確」という漢字。一般的には、“かく”という読み方を覚えている人がほとんどでしょう。「確か」と書いて、“たしか”という読み方もしますよね。
「確」という字自体には、かたい、しっかりして動かない、間違いがないといったニュアンスが含まれます。
しかし、これに「り」の送り仮名をつけた途端、その読み方は難解に。きっと多くの人がなんと読めばいいのか戸惑うはずです。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“しっかり”と読みます。
「確り」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「確り」の意味は以下のように解説されています。
しっかり【▽確り/×聢り】
[副](スル)1 物事の基礎や構成が堅固で安定しているさま。
㋐かたく強いさま。「ロープを―(と)結ぶ」
㋑確かでゆるがないさま。「土台の―(と)した建物」2 考えや人柄などが堅実で信用できるさま。「―(と)した意見の持ち主」「論旨の―(と)した論文」
3 気持ちを引き締めて確実にするさま。「―(と)勉強する」「上級生らしく―しなさい」
4 身心が健全であるさま。また、意識がはっきりしているさま。「―(と)した足どり」「高齢でも頭は―している」
5 十分であるさま。たくさん。皮肉をこめていうこともある。「今のうちに―(と)食べておく」「金を―ためこんでいる」
6 相場が上昇傾向にあるさま。
つまり、かたいが派生して、堅実や間違いがない、はっきりしているようすを表すのが「しっかり」という表現。
意味を説明せずとも、多くの人がなじみを持って使用している言葉のはずです。しかし、漢字で書くことはあまりないため、読み方に躓く人もいることでしょう。
普段使っているのに、漢字が想像できない
あなたは「確り」を正しく読むことはできましたか?
いつも使っているのに、漢字で書かれた途端に何と読むのか、想像もつかない言葉ってありますよね。答えを聞くと、妙に納得してしまったりするものです。
普段使っている言葉を漢字で書くことで、その言葉の意味をもっと深く知ることもできますね。
(マイナビウーマン編集部)
※この記事は2020年11月27日に公開されたものです