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にんじんの栄養素と効果とは? 栄養を逃がさない食べ方のコツ

渡辺愛理(管理栄養士/温活料理研究家)

加工するとにんじんの栄養成分は変化する?

では、にんじんを加工食品にした場合、生で食べる場合に比べて摂取できる栄養成分に変化はあるのでしょうか? いくつか見ていきましょう。

にんじんジュースの場合

生のにんじんをジュース(※)にした場合とそのまま食べる場合を比較すると、どちらのほうが効率よく栄養素を摂取できるでしょうか。そもそも生の野菜には、細胞の構造上、非常に強い細胞壁があります。この細胞壁が栄養素の吸収を阻害している一つの要因となっているので、野菜をすりつぶしたり、ピューレ状にしたりして細胞壁を崩すと、吸収がしやすくなるといわれています。

※ジュースの加工法によっては栄養成分が減少することもあります。

ぬか漬けにんじんの場合

そもそもぬか漬けとは米ぬかを使って漬けた漬物のことを指します。

にんじんに含まれるビタミンCは加熱に弱いため、加熱してしまうと効率良く摂取できなくなってします。その点、加熱のいらないぬか漬けでは、効率良く摂取できると考えられます。

その他にも、米ぬかにはビタミンB群が豊富に含まれているため、疲労回復に効果的です。

にんじんケーキの場合

油と一緒に摂取することによってβ-カロテンの吸収率が上昇します。

そのため、材料に油を使用して作るにんじんケーキは、生で食べる場合に比べてβ-カロテンを効率的に摂取できるでしょう。

次ページ:栄養素を逃がさない調理方法や食べ方とは?

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