にんじんの栄養素と効果とは? 栄養を逃がさない食べ方のコツ
にんじんの栄養素と効果
ここでは、生のにんじん100gあたりの栄養成分(大きさによりますがにんじん1本はだいたい150~200g程度)とその効果を見てみましょう。
にんじんにはβ-カロテンなどのビタミン類や、カリウムなどのミネラル類、食物繊維も豊富に含まれています。
項目 | 100gあたりの栄養成分 |
エネルギー | 36kcal |
たんぱく質 | 0.8g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 8.7g |
ナトリウム | 34mg |
カリウム | 270mg |
カルシウム | 26mg |
マグネシウム | 9mg |
鉄 | 0.2mg |
亜鉛 | 0.2mg |
レチノール活性当量(ビタミンA) | 690μgRAE |
β-カロテン | 6700μg |
α-トコフェロール(ビタミンE) | 0.5mg |
ビタミンB1 | 0.07mg |
ビタミンB2 | 0.06mg |
ナイアシン | 0.7mg |
葉酸 | 23μg |
パントテン酸 | 0.33mg |
ビタミンC | 6mg |
食物繊維 | 2.4g |
出典:日本食品標準成分表 2015 年版(七訂)より一部抜粋
にんじんに含まれるβ-カロテンの効果
にんじんに含まれるβ-カロテンの効果として挙げられているのが、体内の活性酸素を減らす抗酸化作用になります。
また、体内で必要に応じてビタミンAに変換され、視力を保つ作用や、髪や皮膚・粘膜の健康維持、心臓・肺・腎臓やその他の臓器が適切に機能するのを助ける作用があることも注目されています。
塩分の取り過ぎを調節するカリウム
にんじんには人体に必要なミネラルの一種、カリウムも多く含まれます。
カリウムにはナトリウムを排出する作用があり、塩分の取り過ぎを調節する上で重要な役割を担います。カリウムが不足するとこうした働きに影響することはもちろん、脱力感・食欲不振・筋無力症・精神障害・不整脈などの症状がみられることも。
塩分を多く含む食事が続いた時は、意識して摂取するといいでしょう。
整腸作用が期待できる食物繊維
その他にも、にんじん100g当たりには食物繊維が2.4g含まれています。食物繊維の成分のひとつである「ペクチン」には整腸作用があり、便秘解消にもおすすめの食材です。