「ご無沙汰しております」はどう使う? 「お久しぶりです」との違いや使い方・類語を解説
「ご無沙汰しております」の使い方
ビジネスシーンで「ご無沙汰しております」を使う場合に知っておきたいポイントを3点ご紹介します。
2〜3カ月以上の期間が空いた場合に使う
どのくらいの期間が空いたら「ご無沙汰しております」を使うかは、時間の感覚は状況や人によって異なるために判断に迷いますね。
目安としては、2~3カ月以上を基準に考えるのが一般的です。
それ以上期間が長くなれば、「大変ご無沙汰しております」と「大変」を添えた表現にすると良いでしょう。
例文
・「大変ご無沙汰しております。○○社の鈴木でございます」
・「大変ご無沙汰しており、申し訳ございません」
自分が誰であったか思い出してもらえるように配慮する
かなり久しぶりの連絡である場合やあまり親しくない関係の場合、相手が覚えていない可能性があります。
そのような場合は、思い出してもらえるように、前に会った時期や場所などを明記するようにすると良いでしょう。
例文
・「以前○○の会合でご一緒いたしました鈴木でございます」
・「昨年4月に研修でお世話になりました、○○社の鈴木でございます」
メールや文書でも使える
「ご無沙汰しております」は会った時のあいさつとしてだけではなく、電話やメール、手紙などでも使えます。
普段なかなか会えない方への年賀状の添え書きにもふさわしいですね。
例文
・「ご無沙汰しております。○○株式会社 ○○課の鈴木でございます。○○の際は、大変お世話になりました」(メールの例)
・「すっかりご無沙汰しておりますが、お変わりございませんか? こちらも変わらず元気にしております」(年賀状の例)
目上の人に「ご無沙汰しております」を使っても良いのか?
「ご無沙汰しております」は謙譲表現ですので、目上の人へのあいさつとしてふさわしい表現であることはすでにご説明しました。
ただ、「ご無沙汰しております」にはお詫びの気持ちが含まれますので、「ご無沙汰です」と省略してしまうのは失礼な印象を与えます。
また、「ご無沙汰しております」の後に相手を気遣う一言を添えると、さらに好印象ですね。
例文
・「ご無沙汰しておりますが、その後お変わりございませんか?」
・「大変ご無沙汰しております。秋も深まってまいりましたが、お変わりございませんでしょうか?」
・「長らくご無沙汰しており、大変申し訳ございません。改めまして、○○の際には大変お世話になり、ありがとうございました」