「つきましては」の意味と使い方。目上の人に使っても失礼じゃない？
ビジネスメールでも使える「つきましては」の使い方（例文付き）
ここでは敬語表現としての「～につきましては」、接続詞としての「つきましては」のそれぞれの使い方を、例文とともに紹介していきます。
敬語表現「～につきましては」としての使い方
一般的な社内向けメールや文書では、「〜に関しては」を使うよりも、丁寧語「〜につきましては」を用いることが多いです。
《例文1》
・会議の開始は15時です。場所につきましては調整中ですので追ってご連絡させていただきます。
会議への出席依頼のビジネス文書の中で、会議の時間は15時と決まったが、場所がまだ決まらないため「場所に関しては調整中」ということが言いたい場合の、丁寧な表現になります。
《例文2》
・先日の全体会議において、○○さんから営業部にご指摘をいただきありがとうございました。その件につきましては経理部が回答を準備しておりますので、少しお待ちください。
会議で営業部が指摘された内容について、「その件に関しては経理部が回答する」ということを言いたい場合の丁寧な表現になります。
記者会見のニュースなどでよく耳にする、使用頻度の高いビジネス用語です。
接続詞「つきましては」としての使い方
接続詞としての「つきましては」は、それまでの話の内容をもとに、次の話題へ移る際などに用います。
以下の例文1・2のように、「つきましては」の後には、何かを依頼する内容が続くケースが多いです。
文頭・文中のどちらでも用いることができますが、文頭で用いる場合には、次の例文1のように文章を改行すると、より相手に内容が伝わりやすいでしょう。
《例文1》
・新型コロナウイルスの影響でスタッフの数を減らして店舗を運営しております。
つきましては、会計レジが混み合うなどお客様にはご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承ください。
店舗スタッフが減っているので、「それ故」「その影響で」レジに並ぶお客さんが増えてご迷惑をお掛けします、と言いたい場合の丁寧な表現です。
《例文2》
・健康診断の○○検査は50歳以上の社員が対象になり、つきましては営業2課では○○さんが該当されますので、希望日をお知らせください。
ここでの「つきましては」は、50歳以上が対象の検査があるという予定と、該当するのは○○さんなので希望日を知らせてほしいという依頼を結ぶための接続詞「したがって」を丁寧に表現する意味で使用します。
