もう崩れない。夏の実力派カラーアイライナー
好きな人に想いを伝えるとき。仕事の大事なプレゼンのとき。このコスメでメイクをすれば、少しだけ運命が変わるかもしれない。美容ライターの前田紀至子さんが、働く女性たちの背中を押してあげるデパートコスメを、毎回異なるテーマでご紹介。
落ち込んだ時、うれしい時。楽しい時に悲しい時。
気持ちを後押ししてくれたり、支えてくれたり、盛り上げてくれるコスメは私たちにとって少なからず頼りになる、愛おしい存在。
この連載では、いつものポーチやコスメボックスに加えることで、少しだけ運命が変わるようなコスメをテーマに合わせて紹介していきます。
今年のアイメイクは、カラーアイライナー1本で
今回は夏の汗や湿気に負けず、もはやマスカラも不要では!? とさえ思えてしまうほどの目力を作るカラーアイライナーをチェック。
近年続々と展開されている実力派カラーアイライナーの中でも、発色やテクスチャーが絶妙なデパートコスメとドラッグストアコスメで目立つ2品とは?
インディストラクティブルアイライナー/スリー
先日、某美容雑誌でベストコスメの審査員を務めさせていただいた際、アイライナーは迷わずこちらの05番に投票しました。結果、見事ベストコスメを受賞!
カラーアイライナーという、たとえ好みが分かれそうなポイントメイクのアイテムであっても、熱い支持を得るものはピンポイントで指名されるのね、と改めて実感することに。
さて、このインディストラクティブルアイライナー。何がすごいかというと、まずは筆の質感。
まるで高級文具のような、ある種「コスメティック」の域を超えている柔らかくもコシがあるフェルトタイプのブラシは、文房具好きでなくとも「おぉ!」と感嘆する使い心地。
しっとりとした、それでいて自由に操れる描き味は、太さや長さも限りなく自在なので、時には密やかな極細ライン、時にはさりげなく伸ばしたキャットラインと、その日の気分に合わせて楽しめるのもうれしい。
さらに、カラー。05番の発色がずば抜けて人気らしいけれど、それもそのはず。肌に乗せるとすんなりなじむのに、絶妙な存在感を放ってくれる赤みが美しいブリックルージュ。
ウォータープルーフ&スマッジプルーフ(お湯で落とせる)処方で、本当に驚くほどにじまない&落ちない! 私も、マスクの湿気でマスカラが落ちるのが嫌な日は、このライナーをしっかり目に引いています。
さりげなくも遊び心抜群の、リキッドを超えたリキッドアイライナー。一度使うと、きっと感動を覚えるはず。
ラスティンファイン クリームペンシル/デジャヴュ
スリーがリキッドを超えるリキッドアイライナーだとしたら、こちらはペンシルを超えるペンシルアイライナー。
ヘアメイクさんやモデルさんなど、雑誌などの撮影現場でも人気が高く、美容通で持っていない人をあまり見たことがないほどのマストな1本。
その秘密は、ペンシルとは思えないほどの滑らかな描き心地。肌当たりが優しく、するすると描けるので、ペンシルが苦手という人でもこれならきっと受け入れられるはず。
また、芯の形もしっかりと考え抜かれている。1.5ミリ×3ミリの楕円型ゆえ、ペンを傾けて太い面を使えば、インパクトのあるしっかりラインが引けるし、細い面なら目尻やまつげの隙間を埋める極細ラインも思うがまま。
さらに、漆黒と呼んで差し支えないほどの麗しいブラックはもちろん、ダークブラウン、モーヴブラウン、ピュアブラウン、カーキブラック、カシスブラウンと、カラーバリエーションも豊富。だけど決して奇抜にならないのは、さすがのデジャヴュ。
当然、マスカラ同様に皮脂・汗・涙・こすれにも強く、その実力はなんと「スーパーウォータープルーフ」とのこと。
自然なラインが1日中続くからこそ、本当に暑くて「アイメイクは無理かも!」という日は、これ1本でシンプルかつおしゃれに済ませるのもあり。
汗やマスクの湿気に負けない夏メイクを
梅雨が明けて急激に暑くなっている上に、今年は真夏でもマスク必須。
アイメイクの落ちを心配しないためにも、実力派アイライナーを上手に使いこなして、夏のメイクを楽しんでみて。
(文・撮影:前田紀至子)
※この記事は2020年08月19日に公開されたものです