コロナショックで給料減少……。新たなモチベーションの見つけ方
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回は「給料が減って仕事のモチベーションが下がった」という女性のお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
給料が減って仕事のモチベーションが下がった
私の仕事のモチベーションは「お金を稼ぐこと」でした。今の会社や周りの社員が好きなわけでなく、特にやりたいわけでもない業務内容ですが、給料が良いのでそれをモチベーションにして働いていました。しかし今、コロナの影響で給料が下がり、何のために働けばいいのか分かりません。しょうがないことだと分かっていますが……。こんな私がモチベーションを上げる方法を教えてください。
「何のために◯◯しているのか」。この問いかけをするのは、本気で悩んでいる証拠。しかもあなたは毎日の仕事でそれを感じているわけで、今多分結構シンドイんじゃないかと思います。
でも、これ、チャンスです。あなたが仕事に新たなモチベーションを見出すチャンス。
今やるべきは「新たな目標設定」
コロナで給料が下がったのは、おそらく従事している業種で収益が減ったからですよね。今の時期、中途の採用人数が減っている会社が多い中で転職活動をするのも大変なはず。
であるならば、今あなたにやってみてほしいことは、新たなチャレンジや目標を設定することです。
今の業務内容に興味が持てないなら、自分が興味を持てるものと組み合わせた企画を考えて提案してみる。
あるいは、「週に1回は上司に喜んでもらう」「3カ月後には後輩の電話対応が完璧になるよう指導する」など、人とのコミュニケーションが絡む目標を立てる。
もしくは、「1年以内に〇〇の資格を取得する」など、自分でコツコツ頑張る目標もいいですね。
多分、これまでは給料が良いという一点で納得し、他の部分には目がいかなかったんじゃないかと。でも、給料をモチベーションに仕事ができる人は、目に見える明確な目標を立てれば頑張れる人だと思うんですよね。
コロナで生まれた「仕事の悩み」
コロナで仕事の在り方は一変。収入が減った人も増えた人も変わらない人も、それぞれに今まで感じたことのなかった悩みや鬱屈に直面しています。
フリーランスのコラムニストである私の場合、収入も仕事のやり方も変わりませんでした。が、基本的に家で1人黙々と行う仕事なので、今までは休日に外に出て人と触れ合うことでリフレッシュしていましたが、それができなくなり、強い孤独感に襲われ始めました。こんな感覚いつぶりだろう、と自分でも驚きました。
外国語教員の友人の場合は、初のオンライン講義で四苦八苦。その取り決めをウェブ会議で同僚と話し合う中でモヤモヤし、「自分は彼らに遠慮していると初めて気付いたよ」と言っていました。
多くの人が、人や仕事との向き合い方に関して、これまでと同じではダメだと感じ、試行錯誤しているのです。
試行錯誤するのは、絶対ムダにならない
私は、素の自分を知ってくれている友人の大切さを痛感し、何年もごぶさたしていた海外在住の旧友にメールを送信。
また、コロナで会うのを中止していて以来、何となく連絡しづらかった友達とも先日会ってきました。結果、どちらの友人とも正直かつ深いやり取りができ、心がかなり晴れました。
大学教員の友人は、同僚に自分の考えを伝え、その後も明るく仕事を頑張っています。
コロナは、私たちが仕事をする中で軽視していたことや、サボっていたことに気付かせてくれます。悶々とするのも試行錯誤するのも、絶対にムダになりません。
今後の人生を楽しくたくましく生きていく力を付けるために、一緒に頑張りましょ!
Point.
・コロナ禍の今は、仕事や人との新たな向き合い方に挑戦するチャンス
・自分なりのチャレンジをするも良し、目標を決めて頑張るも良し
・新たな試行錯誤は、今後の人生を歩む上で必ずプラスになる
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2020年07月14日に公開されたものです