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お遊び動画から企業CMまで。今見るべきラグビー動画まとめ【後編】 #ラグビーにわか女子入門

【連載】ラグビーにわか女子入門

いくえちゃん

2020年1月からいよいよジャパンラグビーのトップリーグ開幕。この連載では、ラグビー大好きライターいくえちゃんが、にわかでもラグビー観戦を楽しむためのポイントを教えます!

私には今までこの連載で書いた思い出の他に、もう一つ、ラグビーに関する大切な思い出がある。父との思い出だ。

父はラグビーが大好きだった。母から聞いた話によると、父は高校卒業後、進学や就職でうまくいかなかった時、1人でラグビー観戦に通っていたらしい。

その後30年くらい経ってからだろう、父と2人でラグビー観戦に出かけたことがあった。隣に座っていた女性から「おじいちゃんとラグビーなんて良いわね」と声をかけられて父は少しがっかりしていたが、黙ってゲームを見ていたのを覚えている。

父は4年前に突然亡くなったのだが、最後に交わした会話は、2015年のラグビーワールドカップ、日本対南アフリカ戦についてだった。娘とはほとんど会話できない父が、電話で私に話しかけてきた。ほぼ「すごいね」で終始していたと思う。

とにかく、父があまりにラグビー観戦に熱中するものだから、父の戒名には「球」という字を入れた。葬儀も済ませ、家族で話をしている時に誰かが言った。「お父さん、国体に出るくらい長距離走が得意だったんだから、『走』の字を入れてあげれば良かったね」。

まあ、家族の不幸に接するとそれほど慌てるものである。どんまい、だ。

それでは改めて、おすすめのラグビー動画まとめ・後半戦(そして連載最終回)スタート! まだまだ、楽しい動画はたくさんあります。

>ラグビー動画まとめ・前半はこちら

ラグビー選手を身近に感じられる企画系動画

トップリーグの逆襲 2018→2019

2015年ラグビーワールドカップ後、すぐに終わってしまったラグビーブームを盛り上げるために、各トップリーグのチームが作成した動画が1本にまとめられている。

この「トップリーグの逆襲」シリーズはどれも良い。前々回の記事でイケメンラガーマンを紹介したが、トップリーグには「あれ、この人紹介してないよ」なんて思う選手がいて焦る。

リーチがふみふみ田中の部屋を突撃訪問!

“ふみふみ”こと田中史朗選手の笑える動画は本当に多いが、これもその一つ。

隣に松島幸太朗、奥に中村亮土が見えるが、ふみふみ田中が困っていても、松島は全く助けようとせず、ふみふみ田中が松島をチラチラと見る表情が良い。

うっかりほれ直しそうになる『GQ Japan』の動画

ここでかっこいい動画も紹介。雑誌『GQ Japan』が、その年さまざまな分野で最も輝いた男性たちをたたえる「GQ MEN OF THE YEAR」の受賞記念動画だ。

さすが『GQ Japan』の動画だけあって、今までとは違って、格段にかっこいい。田村のこと、改めてほれ直すから、やめて。これ以上ほれてしまうと、道を踏み違えそう。

山田章仁チャンネルのお遊び企画も楽しい

前々回も紹介したけど、NTTコミュニケーションズの山田章仁さんのYouTubeチャンネルは本当に楽しい。

ラグビーの技術や各ポジション、ジャパンメンバーの解説など、さすが山田さんというくらい的確。だけど女子として引っかかるのは、お遊びの企画の方だ。

他にも牛丼早食いとか、一石二鳥トレーニングシリーズとかもある。山田さん、もう「ラグビーもできるYouTuber」と名乗った方が良いのでは?

料理からピアノまで「#おうちでトライ」

今回の緊急事態宣言を受けて、リポビタンDとコラボしたラグビー応援部「#おうちでトライ」シリーズが展開されていた。

稲垣、具、松田などが料理や手洗いにトライしているが、福岡堅樹のピアノにはびっくりした。前からピアノが弾けると自分で話していたようだけど。まあ、聴いてみて。

「CM、もう終わっちゃったの?」と思っているあなたに

昨年のワールドカップ日本大会が終わってから、さまざまな企業CMにジャパンのメンバーが出演している。

あっという間に放映が終わって、じっくり見ることができていないものもあると思うが、何せたくさんある。なので、私が独断で選んだベスト5を紹介する。

1位:フジカラー「お正月を写そう♪」

“トモさん”ことトンプソン、“グーくん”こと具智元、レメキ、流大、松島幸太朗、ムーアの6人と広瀬すずが七福神に扮する、毎年おなじみ「お正月を写そう♪」シリーズ。

お正月だけじゃもったいない、と思ってしまうほどの出来。テレビで流れている時間はあっという間で細かなところに気が付かなかった。街を歩くグーくんにおばちゃんが「笑わない男でしょ」と声をかけ、「それ僕じゃないです」というシーンが良い。

メイキングもまた、それぞれのキャラが出ていてほほ笑ましい。「松島って、そんな笑顔するんだね」って一人ごちる。案外かわいい。

2位:キャノンマーケティングジャパン

ふみふみ田中と田村が2人で会社のキャッチコピーを述べる。言わされている感満載だけど、ふみふみ田中が何だかかっこいい。2人ともキャノン所属だからね。

この動画もメイキングが含まれていて、撮影した時の雰囲気が伝わる。田村って、普段はこんな話し方するのね、と思いつつ、ちょっと頬が赤くなるのは私だけか。

3位:Panasonic 宅配ボックス

雨の中で、ドレッドヘアの堀江、福岡、“ガッキー”こと稲垣の3人が宅配ボックスをドラム代わりにしてリズムを刻む。

この動画もまた、メイキングが含まれていて、本編ではちょっとだけの出演だった100%キッカー松田力也のキャラが光る。松田って、ほんとはすごい選手なんだけどな。

4位:ソフトバンク「勝手にHERO’S 勝手に笑顔」

最近放映されているもの。「ガッキー、そんな顔までするの?」とびっくりした。田中の嘘泣きっぽさも大好き。

5位:キリンビール 本麒麟

ワールドカップ直後の放映だった。なかなかの感動モノで、テレビの前で「お疲れ様!」って声をかけてしまうやつ。

SNSでも1日楽しめる

朝からラガーマンたちのTwitterとインスタを順番に見て、気が付いたら夕方になってしまう。

こうなることが分かっていたから今まで見ないようにしていたのに、かなり遅ればせながら、ついにハマってしまった。とにかく、女子高生のようにずっとスマホを見ている。

松井千士のツイートにノックアウトされる日々

おすすめのアカウントはたくさんありすぎて、どれをおすすめしたらいいか分からないが、ここはセブンズ日本代表・松井千士のツイートを。

坂道ダッシュ姿といい、シートパック姿といい。わたしは松井さんにノックアウトされています。

はたけさんのインスタライブを見よう

インスタもおすすめがありすぎるのは同じ。たくさんフォローしすぎて、毎日見きれない。

そんな中、先日初めてインスタライブの視聴デビューをした。視聴したのは2015年ラグビーワールドカップでジャパンのメンバーだった“はたけさん”こと畠山健介の7時間ライブ配信だ。

残念ながら直接話はできなかったが、コメントを投稿すると読んでくれたりする。ガッキーやドレッド堀江なんかもやっているが、ここはあえてはたけさん。

https://www.instagram.com/p/CAWlvNEDuAj/?utm_source=ig_web_button_share_sheet

正直、はたけさんの誠実さや純粋さが伝わって、離れられなかった。家にいて、ほぼ独り言で生活している身としては、感激したり、喜んだり、感情を一緒に共有できるのはやっぱりいいものだ。

スマホ画面の中にいるはたけさんと目が合ったりして、おかしな人のようなコメントを発信してしまうが、これもまた、良し。

ここ1カ月は化粧もしてないけど、こんなにドキドキしてたら肌がツルツルになるかな、と思うようにした。

ラグビーで私の人生観は変わった!

ラグビーを観戦する前と後では、私の人生観は間違いなく変わった。

例えば、仕事がうまく動かない時、つい他のメンバーのせいにしてしまっていた。でも、ラグビーを見るようになってから、私は彼らへ思いやりのあるパスができているのか、少なくとも一度は立ち止まって考えるようになった。

受け取りやすいパスを出していないのに、相手が落とすのは当たり前だ。仲間にトライを取ってもらうために、敵陣に突進していくのもしかり。自分は目立たないけれど、それで良いのかも、と思えるようになった。

それから、自信を持てるようになれば自然と良い顔になれるんだと思う。世界で最も厳しいと言われる合宿で時間を過ごしてきたメンバーは、みんな本当にかっこよすぎる。

まあ、私が自信を持てるようになるまでは、ちょっと時間がかかるから、これからはやると決めたら最後まで誠実に、前向きに取り組もう。

もっと身近なことで言えば、スポーツ観戦を楽しめるようになった。役割とか戦術とかを考えながら見ていると、同じゲームを何度見ても楽しい。スタジアムに出かけて、知らない人と仲良くなったり、みんなで騒ぐ楽しみを知ったりした。

思った順に、思ったことを書き散らかしていた感があるこの連載も、これが最終回。長々と書いてしまったが、言いたいことは一つ。

「ラグビーは素晴らしい!」

話し足りないことはたくさんあるので、また機会があれば、この続きをいつか。

(文:いくえちゃん、イラスト:mame)

※この記事は2020年05月27日に公開されたものです

いくえちゃん

ラグビーとサッカーが大好き。自分はイタリア人だと思っている。並外れたコミュニケーション力と積極性が魅力であり、欠点。

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