専門家が教える「化粧の基本的な順番」
毎日しているメイク。順番で迷ったことはありませんか。日焼け止めと化粧下地はどっちが先? BBクリームやCCクリームを使う場合は? 美容研究家の西田美穂さんに教えてもらいました。
毎日しているメイク。順番で迷ったことはありませんか。日焼け止めと化粧下地はどっちが先? BBクリームやCCクリームを使う場合は?
あらためて考えるとどこで使えばいいのか迷ってしまうアイテムもあるはずです。
今回はメイクの基本の流れを紹介します。ベースメイクやポイントメイクを施す順番を改めておさらいしていきましょう。
メイクは何から始めるべき?
まずは大まかなメイクの順番を見ていきましょう。
最初に行うのはベースメイク
最初に行うべきはベースメイクです。
なぜなら、いきなりチークやリップなどのポイントメイクアイテムを使っても、ベースが整っていないときれいに発色しないからです。
ベースメイクはスキンケア→日焼け止め→化粧下地→ファンデーション→フェイスパウダーの順に行います。
次に行うのがポイントメイク
次に、ポイントメイクです。
目元と口元、どちらを先に行うのがいいかというと、基本は目元からです。
さらに言うと、アイブロウメイクを先に行います。
眉は、顔の中でも印象の強いパーツで、太さや濃さによって、顔の印象そのものを決めてしまうほどの力があります。化粧の仕上がりの方向性を、眉から決めていくことが、他のポイントメイクとのバランスを取りやすくするのです。
続いてアイメイク→チーク→リップメイクの順に行います。
リップメイクが最後にくるのは、フェイスパウダーやチークブラシが唇に触れた際、色がついてしまうことを防ぐためです。
また、ここまでに仕上げた目元や頬とのバランスによって、口紅の色や濃さ、つやの具合を選ぶ理由もあります。リップメイクは、全体の「締め」の位置づけとなります。
ベースメイクの基本的な順番6STEP
化粧の一番初めに行うといいベースメイク。
ひと口にベースメイクと言っても、スキンケアや下地、コントロールカラーやファンデーションなどさまざまあります。
まずは、これらベースメイクの基本的な順番について紹介します。
STEP1:スキンケア
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肌の水分と油分のバランスが整っていると、化粧崩れしにくく、化粧持ちが良くなります。
化粧水、乳液を塗った後、ティッシュで余分な油分をオフしておくと、化粧ノリが良くなるのでおすすめです。
STEP2:日焼け止め
![](https://cdn0.mynvwm.com/wp-content/uploads/2020/03/mf_howto-6.jpg)
みずみずしいものを使用するとファンデーションの質感を妨げず◎。
日常生活であればSPF35くらいが適切です。
STEP3:化粧下地
肌とファンデーションをつなぐ存在です。
STEP4:コントロールカラー
肌悩みによって色を選択します。
・血色を良く見せたい:ピンクまたはオレンジ
・黄ぐすみが気になる:ブルー
・赤みを抑えたい:グリーン
コントロールカラーを使うことで、肌色が整い、ファンデーションの厚塗りを防げます。
補正が不要な方は省略可です。
STEP5:コンシーラーorファンデーション
ファンデーションの種類によって、コンシーラーを使うタイミングが異なります。
パウダーファンデーションを使う場合
ファンデーションの前にコンシーラーを使います。
パウダータイプの粒子は、コンシーラーの油分を上から受けると剥がれおちてしまうためです。
リキッドファンデーション、クリームファンデーションを使う場合
ファンデーションの後にコンシーラーを使います。
リキッドやクリームタイプのファンデーションは、コンシーラーを上から重ねてもなじみが良く、また、ファンデーションでカバーしきれなかった箇所を判断しやすいためです。
STEP6:フェイスパウダー
仕上げにフェイスパウダーを使いましょう。ファンデーションに含まれる油分をパウダーの粒子が抑えます。
BBクリームやCCクリームを使ったベースメイクは?
下地やファンデーションなどの役割がひとつにまとまった時短アイテムといえば、BBクリームやCCクリーム。
これらを使用する場合は、どんなベースメイクの手順になるのでしょうか?
BBクリームを使用する場合
BBクリームとは、日焼け止め、化粧下地、ファンデーションの役割を担うオールインワン化粧品のこと。
カバー力が高く、しっとりとした使用感のものが多くあります。
1本で済む時短アイテムですが、色の加減ができないため、肌色に合ったものを選びましょう。
もしカバーしきれない箇所が気になる場合は、上からパウダーファンデーションをブラシで薄く乗せます。
BBクリームは油分を含むので、フェイスパウダーを使い、テカリを防止するようにしてください。
CCクリームを使用する場合
CCクリームとは、化粧下地、コントロールカラーの役割を担う化粧品のこと。
BBクリームほどのカバー力はありません。
みずみずしいテクスチャーで日焼け止め効果の高いものが多くあります。
スキンケアの後、CCクリームを使用します(SPF数値が低い場合はCCクリームの前に日焼け止めも塗っておきます)。
CCクリームのツヤ感を生かしたナチュラルな仕上りを望む場合、フェイスパウダーをごく薄く乗せるのみで仕上げます。
ファンデーションを使う場合は質感の似たリキッドファンデーションが好相性。ファンデーションの上からフェイスパウダーを重ねて仕上げます。