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見返りを求めない人の考え方。「してあげたのに」をやめて恋愛上手に

コラムニスト・ひかり(恋愛コラムニスト)

これで恋愛上手。見返りを求めない人になるための方法

では、そんな見返りを求めないほどの純度の高い愛情を注げられる人になるためには、どうしたらいいのでしょうか?

大切な3つの方法を紹介します。

(1)「本当の愛」を学ぶ

まずは、「愛とは何なのか?」ということをきちんと学ぶことが大切です。

巷にあふれている恋愛テクニックなどは、正直言うと、愛とは程遠いものが多いです。

「自分が損をしないように、相手に愛を注がせるための方法」ばかりですしね。

愛というのは、幸せ物質です。

抱けば抱くほど、自分が幸せ感を得られるものなのです。

そして、自分が人を愛せば愛するほど、自分の内側から愛は増えていくものです。

だから、本来は、「自分のほうが彼を愛しているから、損している」なんて発想にはなりません。

相手の存在のおかげで、より自分の内側に愛(=幸せ物質)が増えているからです。

また、依存気質な人は、「相手を必要だ」という思いを、愛だと勘ちがいしてしまっていることも少なくありません。

あなたが必要でも、相手もあなたを必要としているとは限りません。

それでも依存気質の人は、相手を深く求めてしまいます。

つまり、「相手を必要とする思い」というのは、自己愛に近いものです。

相手にとって役立つかどうかは関係なく、自分に役立つからこそ、相手を求めているだけですしね。

本当の愛とは、「相手の幸せを願う」ことです。

さらにいえば、相手に、自分にとって不都合なところがあっても受け止めたいとすら思うものです。

「自分にとって都合がいいから、好き」というのは、愛でも何でもないのです。

「愛とは何なのか?」について深く学びたいときは、エーリッヒ・フロムの書籍『愛するということ』(紀伊國屋書店刊)を読んでみるといいでしょう。

難しい本ではありますが、愛の本質について詳しく解説されていますよ。

(2)自分を愛せるようになる

人を愛せるようになるためには、まずは自分のことをきちんと愛せるようになることが大切です。

生まれてからこれまで、完璧な人生を歩んでいる人なんてほぼ皆無なので、さまざまな失敗から劣等感を抱くような経験をしていることが多く、完全に自己肯定をできている人はそう多くはありません。

だから、自分を愛しきれていない人が多いのです。

自分を愛するとはどういうことか? というと、「“ありのままの自分”を受け止め、成長を願うこと」です。

それは、完璧ではない“今の自分”をそのまま受け止め、肯定し、成長していくことを応援できるようになることなのです。

また、人は自分にも嘘をついていることも多いものなので、自分の心の声をきちんと聞き、醜い思い、弱いところも受け止められるようになることが重要です。

それらの思いについては、肯定するというよりは、「まだ今の自分はそこまでの段階なのだ」ということを理解し、「少しずつ成長していこう」と思えるようになることが大切です。

逆に「こんな醜い自分はダメな人間だ」なんて責めたりしてはいけません。

完璧でなくてもいいんです。成長していこうという意志さえあれば。

そうやって、自分を受け止め、愛せるようになることで、人に対しても同じような愛情を注げるようになるものです。

(3)自己を犠牲にしないで、自分がやってあげたいことをする

私たちは聖人君主にはなかなかなれないので、無理をしてまで相手にやってあげたことに対しては、大概、見返りを求めてしまうものです。

だから、「無理をしすぎない」というのは、大切なことです。

「無償の愛」というと、「自己犠牲をしてまで、相手を幸せにしたいと願うことだ」なんて勘ちがいしがちですが、そこまでしないほうがお互いのためです。

本来は、「自己犠牲をしている」と感じている時点で、それは、愛ではないのです。

本当にそこに純度の高い愛があれば、「自己犠牲をしている」とすら思わないものだからです。

なぜなら、「相手の幸せが、自分の幸せ。相手の喜びが、自分の喜び」だからです。そこまで至っていないのであれば、無理することはありません。

私たちには肉体もあり、限度のある世界に生きています。

だからこそ、まずはきちんと自分を満たした上で(※ただし、満たされていると感じる度合いには個人差があります)、相手が喜ぶようなことをしたほうがお互いのためにいいのです。

「相手が犠牲になってでも、親切にされたい」なんて願う人は、稀です。

むしろ重荷に感じたり、自分のせいで相手を不幸にしてしまうことに対して罪悪感を抱いたりするものです。

それでは相手も居心地が悪くなるでしょう。

まず、幸せにしなくてはいけない存在は、「自分」です。

「相手の幸せが、自分の幸せ」にまで至っていない場合は、自分をきちんと大切にした上で、相手を幸せにしましょう。

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