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自己犠牲とは何か? 言葉の意味としない人間になる方法

秋カヲリ

自己犠牲の行動をとってしまう原因

まずは、自分を犠牲にしてしまう代表的な理由を5つピックアップして解説します。

(1)嫌われたくないから

人から嫌われるのを恐れるあまり、相手に言われるがままに行動してしまう人がいます。

相手に従っていれば少なくとも嫌われることはないだろうと考えているのです。

また、こうした人は相手に従えばそれに準じた見返りが得られるとも考えていて、厳しい家庭や体育会系の組織など縦割り社会にいた人に多く見られます。

実際は言うことを聞いているうちはかわいがられても、言う通りに行動できないと厳しく責められたり威圧的な態度を取られたりと、マイナスに働くこともよくあります。

嫌われたくないからと自己を犠牲にするのは、実はハイリスクなのです。

(2)自分に自信がないから

自分に自信を持てないと、自分の行動にも自信を持てません。

自信がないから相手の判断に従って自己を犠牲にする人もよくいます。

しかし、相手を優先してばかりいると他者依存の状態に陥りやすく、自分で考えて行動する癖がつかないままで、いつまでも自分に自信が持てません。

自分で判断し、自己責任で行動してこそ、はじめて自信を育てられるのです。

(3)愛情深いから

愛情深く博愛の精神を持つ人は、自分の手間や苦労を惜しまず、相手に尽くせる資質があります。

すべての人に愛情を注ぐべきだと考えており、そこに迷いがないのです。

相手を喜ばせたい、幸せにしたいと願う気持ちも人一倍強く、自己犠牲をいといません。

こうした愛情深さはその人自身の魅力になり、多くの人を惹きつけますが、その一方で利用されやすいというリスクもあります。

悪意を持った人が寄ってくることもあり、自分を守るためにも相手を見極めて行動するべきでしょう。

(4)楽観的だから

楽観的な人も自己を犠牲にしやすいです。

前向きに物事を捉えるので、自分が損する行動に対しても「なんとかなるだろう」と考え、あまり慎重にならないからです。

相手のことも楽観的に見ているので、疑わずに信じる傾向があります。

また、自己犠牲によってなんらかの損害を被ったとしてもやはり楽観的で、「まあこういうこともあるだろう」と深く考えずに流し、乗り越える力があります。

何かトラブルが起きても変わらず楽観的な姿勢を保てるため、自己を犠牲にし続けてしまいます。

(5)面倒ごとを避けたいから

トラブルや失敗などの面倒ごとを避けたいと願う気持ちを「回避欲求」といいます。

回避欲求が強い人は、面倒ごとを避けるための労力をいといません。

そのため相手の欲求を退けてもめるくらいなら「自分が我慢すればいい」と考え、自分の意見を押し曲げてでも相手の意見を飲むなど自己を犠牲にしがちです。

場合によっては相手を優先したほうがプラスになることもありますが、毎回相手を優先していると精神的に疲れてしまうことも。

自己犠牲が癖になって心を消耗しないように、大事な局面では自分の意見や気持ちも大切にしましょう。

次ページ:自己犠牲の行動をとる人の特徴

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