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33歳、彼氏なし。アラサー女性の婚活事情は本当に厳しいのか

仁科友里

結婚願望があるのに30歳を過ぎても彼氏がいなかったり、婚活がうまくいってなかったりすると、不安になりますよね。婚活は若ければ若いほうといういいイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょう。ライターの仁科友里さんに解説してもらいました。

こんにちは、ライターの仁科友里です。

婚活中の人はスマホをいじっていると、つい婚活に関する記事を見てしまうのではないでしょうか。

「年収一千万円の人と結婚するのは、難しくない」という夢のあるものから、「××な人は結婚できない」という不安をあおるようなものまでいろいろあると思いますが、婚活がうまくいっていないときほど、「結婚できない」系の記事に心が吸い寄せられていくのではないでしょうか。

特にみなさんが気になるのが、「〇歳の婚活は厳しい」といった具合の、年齢に関することではないでしょうか。

確かに婚活において、年齢は大きな要素ですから侮れませんが、今日はそのとらえ方、乗り越え方について、考えてみましょう。

年齢と結婚率の関係性

これから新しいことをはじめるとき、もしくは挑戦しているけれど、うまくいかないと思ったとき、おそらくみなさんはスマホで検索して、ネットの記事にその答えを求めようとするでしょう。

それも悪くはないと思いますが、まずおすすめしたいのが「自分でデータを調べる」ことです。

たとえば、年齢と結婚率について考えるときは、国勢調査を調べてみましょう。今回は平成27年版を参照します。

女性の場合、25~29歳の段階で有配偶者率は36.7%ですが、30~34歳になると61.9%の女性に配偶者がいることになります。

つまり、このゾーンで半分以上の人が結婚をしていることがわかります。

次に、男性に関するデータも見てみましょう。

25~29歳の有配偶者率は26.4%で、30~34歳は51.5%となっています。

国勢調査は結婚願望の有無まで調査していませんから、結婚率を読むための完全なデータとはいえませんが、おおまかにいうと

・30~34歳で半分以上の女性が既婚者となる
・男性と比べると、同じ年代では女性のほうが結婚している率が高い、つまり女性のほうが結婚が早い

ということ。

30歳から34歳で結婚するためにすべきこと

それでは、30~34歳の間に結婚するためにどうしたらいいのかを、「自分のまわりを」調べてみてほしいのです。

会社の先輩や学生時代のお友だちで結婚している人に、

・いつから(何歳から)交際しているか
・どこで知り合ったか
・何年交際して結婚したのか

を聞いてみましょう。

このときのポイントは「数字を拾う」ことです。

「たまたま行った合コンで知り合った」「酔っ払いに絡まれているときに助けてくれた」みたいなロマンチックストーリーは必要ありません。

みなさんにイメージしてほしいのは、「結婚にまつわる数字」です(結婚に至るストーリーというのは、往々にして盛られていますから、まったく参考になりません)。

数字だけを追っていくと、以下の2点に気づくでしょう。

・結婚するには、時間がかかる
・結婚する人は、早くから婚活をはじめていた

どうして、結婚に時間がかかるかというと、理由は以下の3つになります。

(1)結婚を考えられる彼氏と出会うのに、時間がかかる。
(2)相手の人となりを知るために交際するので、時間がかかる。
(3)結婚のタイミングを迎えるために、時間がかかる。

(1)(2)(3)それぞれに1年ずつかかると仮定すると、結婚したいと思ってから、実際に結婚するまで3年かかる計算になります。

もちろん、これはあくまでも仮定の話ですが、30~34歳の有配偶者率が高くなるゾーンで結婚しようと思うのなら、理論的には27歳~31歳の間に彼氏ができていることが望ましいといえるでしょう。

もしあなたが33歳で、相手がいない、交際しているけれど、結婚の話がでないなど、いまいち婚活がうまくいっていないと感じていたら、「27~31歳の間に彼氏ができているとよい」説に落ち込んでしまうかもしれません。

しかし、こういうときほど「数字」をうまく使ってほしいのです。

たとえば、諸所の理由で、今月のお給料が少なめだとします。そのとき、みなさんは「減らせるもの」と「減らせないもの」に仕分けしてやりくりしますよね。

たとえば交際費や美容代は自分の意志で「減らせるもの」ですが、家賃は「減らせないもの」でしょう。

同様に、上記(1)~(3)の数字で、「減らせるもの」を極力減らすのです。

たとえば、(1)。

結婚を考えられる彼氏を作ることは、婚活のひとつのヤマです。

ここの時間を減らすためにすることは、「無駄な出会い」を減らすこと。

体目当ての男性や、プロフィール詐欺の人と出会って時間と気力体力を消耗している暇はありません。

本当に独身で、遊びでない相手と出会うのに、一番早いのは「職場や学校など、身近な場所で探すこと」「知っている人に紹介してもらうこと」です。

結婚相談所などのサービスを利用するのもそのひとつといえるでしょう。

国勢調査の結果から考えるのなら、男性のほうが結婚する年齢が高いわけですから、年下を選んで交際するのなら、それだけ結婚が遠くなる可能性が高いです。

(2)に関しては、何年付き合っても相手の本質がすべてわかるわけではありませんし、また結婚生活はどんな性格かよりも、約束を果たしてお互いにメリットを与え合えるかどうかのほうが大事です。

長く交際することにそれほど意味があるわけではないと思います。週に一度会う交際を半年続けて、それで判断してもいいのではないでしょうか。

(3)に関しては、特に独身女性の盲点だと思いますが、多くの女性が「たくさん愛されれば、プロポーズされる」と思い込んでいます。

しかし、結婚生活を「結婚して子どもを持ち、教育して家を買う」とイメージした場合、結婚とは「お金の目途がついたらするもの」と言い換えることができると思います。

となると、みなさんもお金に対する彼の不安感を下げること(仕事を続ける)が急務になります。

その上で、「結婚のタイミング」をつかむのです。

今回は割愛しますが、男性がプロポーズをするには「共通したタイミング」があります。そのタイミングを知れば、逆算して自分からタイミングを作ることも不可能ではありません。

興味がある方は、拙著『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)をご参照ください。

(2)と(3)を一緒にする、つまり、交際しながら、「結婚のタイミング」を近づけることで、時短ができるのです。

結婚に年齢は関係ない

数字は、あなたを否定するものではありません。

「〇歳だからやっても無駄」と自暴自棄になったり、逆に「まだまだ大丈夫」と楽観しすぎたりするのではなく、自分の立ち位置を客観的に見るために、うまく数字と付き合ってほしいと思います。

20代でも結婚「できない」人はいますし、40代でも結婚「できる」人はいます。すべてはあなた次第ですよ。

(仁科友里)

※画像はイメージです

※この記事は2019年06月06日に公開されたものです

仁科友里 (コラムニスト)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め、2006年に『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む女性たちの相談にも答えている。
Twitterアカウント @_nishinayuri

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