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偉い人に好かれる女性の特徴とは? あるある言動を分析

ぱぷりこ(恋愛コラムニスト)

オフィス内や仕事の取引で出会ってしまう「なんか苦手な女性」「好きになれない女性」、はっきり言っちゃえば「イヤな女」。彼女たちの「あるある言動」をもとに、なぜこうしたことをするのか、背景にある心理はなにか、ぱぷりこさんに分析・解体してもらいます。

「かわいがられたい女」のあるある言動

「私、よく偉い人に気に入られるんだよね」
「◯◯さん(上位職の男性)とよくLINEしてるんだ」
「あ、その問題? ◯◯さん(上位職の男性)に相談しとくよー仲よしだし」
「転職? 気に入ってくれる男性マネに誘われて、行くとこばっかだなー」

「かわいがられたい女」とは、「自分よりも立場と年齢が上の男性からかわいがられている」ことをよく話題にする女です。

彼女たちが話題にするのは、マネージャや部長クラス、社長といった「社内で上位職の男性」です。同じ上位職であっても、女性の話はほぼ皆無。あくまでも「男性限定」です。

彼女たちは自分叙事詩の吟遊詩人です。日常会話で、ミーティングで、ランチで、飲み会で、とにかく上位職の男性とのコネクションを激しくアッピルします。

「私、社長に気に入られてるんだよね」「偉い人に好かれるからさー」といったド直球に「好かれてる」と言うことはもちろん、「マネージャとよく飲みに行く」「飲みに誘われる」といった「お誘いを受ける」も王道です。

仕事上で問題があったときには「私、部長に相談してみるよーけっこう仲よしだし」といった「仲よしエスカレーション」。キャリアの話になったときには「別部署のマネージャさんとLINEしてるんだよねーキャリア相談とかいつも相談してる。やっぱり、社内事情をわかってる人に聞くとちがうからさ」という「仲よしメンター」談義。どんな話題でもキャッチして自分語りにつなげるさまは、まさに吟遊のプロフェッショナル。

吟遊プロは、「今」だけでなく「過去」もあますことなく使います。「前職のマネージャとまだ仲よくて、今度飲みに行くんだ」「前々職の社長と偶然会ったら、また戻ってこいって言われた(笑)」など、過去のマネージャ&上位職陣をフル動員して「私は職場が変わってもかわいがられてる」と語ります。

 

かわいがられたい女は、社内外で女友だちが少ないのですが、「私、すぐ偉い人に気に入られちゃうから、そうでない女から嫉妬されるんだよね」「かわいそうだね、かわいがられない女って」「男社会を生きるの下手そう」と思うだけで、なんら意に介しません。一方で、自分よりかわいがられる女性や年下女性のことを「媚びてる」「かわいくない」と忌み嫌います。彼女たちのほうがよほど重症なのですが、多くの人は命の危険を感じてツッコみません。

かわいがられたい女は、なぜこんな言動をする?

なぜかわいがられたい女は、縦横無尽に「かわいがられる」アッピルをするのでしょうか?

それは、彼女たちが「女の価値は、チヤホヤしてくる男の数と価値で決まる」という価値観で生きており、自尊心をキープするには「価値の高い男からのチヤホヤ」が必要不可欠だから。

男女限らず、人間は他者からの好意を求めるものです。「他人に求められる自分は価値のある存在だ」と思うことで、自分の存在意義を確かめられるからです。両親や家族、友人、教師、恋人、サークル、仕事など、さまざまな「自分の居場所を提供してくれる人たち」に支えられることで、人間は自尊心を高め、維持しています。

一方で、かわいがられたい女にとって自尊心を維持する栄養源は「年上で立場が上の男性」のみ。女性と同世代の男性は無価値なので、扱いは当然のことながら雑になって嫌われますが、自尊心の栄養にならないので、好かれなくてもまったく気にしません。

なぜこのような極端な発想になるのかといえば、かわいがられたい女にとって自分の価値は「女としての価値」にあり、「女としての価値」は「年上で立場が上で利用価値がある男性に求められること」だと思っているから。

男性からのチヤホヤを自尊心の栄養源にするという点では、サークルクラッシャーやモテ女子と同系統ですが、サークラ女子などが同世代からのチヤホヤを求めるのに対して、かわいがられたい女は「自分より年上で立場が上の男性からのチヤホヤ」のみにターゲットを絞っています。

理由は、彼女たちの自己中心的な性格にあります。かわいがられたい女は「もっとかわいがって!」「私のためにいろいろして!」という要望がとにかく強く、その要求をすべて叶えられる同世代の男性はなかなかいません。特に若いときは、経験値も年収も高くない男性がほとんどなので、彼女たちが同世代の男性に不満を抱いて、経験と経済力がある年上男性に甘えて欲望を満たそうとするのは宇宙の理です。

20代前半のころは出会う男性の多くが年上なので、まさに無双状態。若いうちに彼女たちは「自分より年上の男性に甘えれば、自尊心を維持できるし、お得な特典もいっぱいついてくるし、人生イージーモード」と学習し、「自分の欲望を満たしてくれる年上男性に気に入られる自分はとても価値がある存在なのだ」という自己認識を形成します。

自己中心的すぎて同世代から嫌われているという事実は「私はより社会的地位と経済的余裕がある年上を選べる人間。価値の低い人間に媚を売って、自分を安売りしているわけではない」と都合よく解釈。こうして「私はメリットがあり価値の高い年上男性に好かれているし、彼らだけを“私が”選んでる」というプライドをメッキメッキと育てます。

年上男性はかわいがる対価として体の関係を求め、かわいがられたい女はメリットがあると感じたら応じます。「かわいがり」と「体の関係」をトレードしているため、どちらもWin-Win。よってかわいがられたい女は、必然的に社内恋愛と不倫の経験が多くなります。

かわいがられたい女が日常会話に「年上の男性に気に入られている」をぶっこむのは、「私はこんなにすごいんだ」と周囲に知ってもらいたいから。かわいがられることがアイデンティティの根幹であり、これがないと自信を維持できないからです。年下女性を激しく嫌うのも同じ理由です。自尊心とアイデンティティの供給源である「かわいがられポジション」を奪う者はすべて敵と認定します。

かわいがられたい女=チヤホヤされることで自尊心を維持する女

「かわいがられたい女」は、「?女としての魅力?が自尊心や存在価値に直結しているため、年上の男性からチヤホヤされることで自信をつけ、自尊心を維持する女」です。

普通の会話でも業務上の会話でも「年上で立場が上の男性にかわいがられている」といちいちぶっこまれるため、周囲の人間は「またかわいがられてる話?」「仲いいマネージャの話とかどうでもいいから、さっさと問題解決したいんだけど?」とイライラしたり、目をつけられた場合は「あの子、めっちゃ媚びてる」「かわいがられたい精神が透けて見える」と悪評を流されたりして、ダメージを食らいます。

かわいがられたい女が社内や部署内にいたら、どうすればいいのでしょうか?

かわいがられたい女への対応は、基本的には猛獣と同じです。関わらない、競わない、本心を言わない。この3点セットを徹底します。「かわいがられたい」願望と行動は、自尊心=人間の生きる根幹に直結していることなので、変わる見込みはほとんどありません。よって、コストをかける必要もありません。

かわいがられたい女が年下の場合、かわいがられている話をしていても放置することです。彼女たちにとって「かわいがられる」ことは存在意義や自尊心に直結する超重要事項だということを理解していれば、「なぜこんな行動をとるんだろう?」「なにを言ってるんだろう?」とイライラせずにすみます。彼女たちは自分を甘やかしてくれる人なら男女問わず大好きなので、適度にかわいがるポーズをしておけば波風は立ちません。逆に説教をするととたんに「大嫌い」モードになり、仲よしの年上男性陣に「あの人にこんなひどいことを言われたんです……どうしよう……」と悪評を吹き込まれるリスクがあります。

かわいがられたい女が年上の場合は、「ライバルだと思われない」ことが最も重要です。基本的に「年下女性を好む男性」は、若ければ若いほどいいと思っているため、年下であるというだけで、かわいがられたい女たちの狩場を荒らすライバルとみなされるリスクがあります。職場の観葉植物をよく観察し、観葉植物に擬態できるよう、心を無にして訓練しましょう。「あなたの狩場を荒らすつもりはない」「趣味は世界平和」というメッセージを体現するのです。

かわいがられようとしていないのに、自分のほうが職場の男性に構われてしまって敵認定された場合は、周囲の人たちを味方につけましょう。かわいがられたい女は女性全般&贔屓を嫌う人間と折り合いが悪いので、彼女たちのことを快く思っていない人はわりと簡単に見つけられます。

それでも敵認定されてしまった場合、陰口を言われても真に受けないことです。これまで見てきたとおり、かわいがられたい女は「年上男性にかわいがられていることが自尊心に直結する」タイプの人類なので、それを脅かす人間が怖いだけ。まちがっても「私の態度が大きいのかな」「人に嫌われる行動をしているのかな」などと、自分を責めてはいけません。

20代のかわいがられたい女はオフィスにいると大変にうっとうしいですが、30代になるとうっとうしさはゆっくりと軽減されていきます。若い女性が好きな男性が20代女性に群がるようになり、30代の彼女たちは後回しにされて、無敵時代が終わるからです。

彼女たちは「なんか前よりうまくいかない」と不満を抱えるようになりますが、過去の成功体験とプライドから、自分の行動パターンに問題があるとは考えません。彼女たちの自己中心的な性格が災いして、損得勘定を抜きにして本音を語ってくれる友だちもほとんどいません。生命線だった年上男性たちは、甘やかすだけで現実認識能力が低いため、まともなアドバイスは期待できません。こうして、かわいがられたい女は問題に気がつかず、思い通りにいかないことが増えて不満がたまっていきます。

彼女たちがマネージャになると部下(特に女性)は大惨事になりますが、わかりやすく大惨事になりやすいため、社内評価は20代のころより下がっていくのが一般的です。呪いまき散らしモードになる可能性があるので油断はできませんが、このレベルまできてしまうと彼女たちをかわいがる人は激減するので、そのまま放っておきましょう。

(文:ぱぷりこ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2018年06月04日に公開されたものです

ぱぷりこ(恋愛コラムニスト)

ブログ『妖怪男ウォッチ』を書く、アラサーOL。恋愛魔窟で出会った妖怪男女をブログで供養している。特技は悪霊退散、方違え、お焚き上げ。

ブログ『妖怪男ウォッチ』:http://papuriko.hatenablog.com/
Twitter:@papupapuriko

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