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部位別! ニキビができる原因と対処法

宇井千穂

部位別! ニキビのできる原因&対処法

ここからは具体的に、ニキビができる部位別にその原因や対処法を見ていきましょう。宇井先生によるとニキビは「脂漏性毛包」(よく発達した脂腺をもつ毛包)にできるのだとか。そして脂漏性毛包は身体の部位によって数が異なり、とくに額、頬、眉間、胸、背中に多くあるのだそうです。詳しく見ていきましょう。

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おでこ、眉間、眉毛、こめかみ

原因

おでこから鼻はいわゆる「Tゾーン」といわれ、皮脂腺が多く、ニキビができやすい部位です。とくにおでこは、前髪に接触する機会が多く、その刺激や髪についている整髪料や汚れがニキビを悪化させる原因にもなります。

対処法

シャンプーやトリートメントなど「洗髪剤」の影響を少なくするため、洗顔は髪を洗った後に行いましょう。また、洗顔後は「保湿」を忘れずに。肌の乾燥は皮膚のバリア機能を低下させ、ニキビの原因となります。ヘアバンドやヘアゴムを使って、前髪がおでこに接触しないようにするのも有効です。

原因

小鼻の黒ずみやイチゴ鼻など、とくに毛穴に皮脂がたまりやすいのが「鼻」です。

対処法

鼻のニキビは黒ニキビになる前、「白ニキビ」のうちに対処しましょう。対処法の1つとして、アダパレンやレチノイドを含む外用薬を塗り、毛穴の角化を抑制する方法もあります。塗り始めはひりひりするかもしれませんが、一時的な反応なら心配はいりません。使用後は乾燥しやすいため、「保湿」をしっかり行いましょう。

口周り

原因

Tゾーンに比べると皮脂の分泌量が少ない口周りは、水分の影響を受けやすく、とても乾燥しやすいところです。また、「胃」の働きの低下や不調によってニキビが生じることもあります

対処法

しっかり「保湿」ケアをすることが重要です。洗顔後のスキンケアはもちろん、肌の乾燥を感じるときは、こまめに保湿クリームを重ね塗りしましょう。「暴飲暴食が続いてるな……」と感じるときは、しっかり胃を休ませましょう。基本的にはバランスのいい食事を心がけ、ニキビや肌荒れに有効な栄養素であるビタミン類や食物繊維を積極的に摂るようにしましょう。

原因

頬にニキビができる主な原因としては、肌の乾燥や生理によるホルモンバランスの乱れのほか、外的刺激(髪の毛や汚れた寝具の接触)も考えられます。

対処法

「規則正しい生活」と「正しいスキンケア」で対策しましょう。女性ホルモンが乱れがちな生理前後は、ストレスをためないよう心がけ、睡眠をたっぷりとりましょう。

まちがったスキンケアは肌を乾燥させ、ニキビができる原因となります。洗顔する際は、洗顔料をしっかり泡立て、たっぷりの泡で包み込むように洗いましょう。洗浄力の強い洗顔料を避けるのも大切です。洗顔後は保湿を忘れずに。また、枕カバーなど頬に触れる寝具は清潔を保ち、雑菌から肌を守りましょう。

顎、フェイスライン

原因

顎やフェイスラインにできるニキビの原因として多いのが、皮脂汚れがしっかり落とせていないことや、洗顔料のすすぎ残しです。

対処法

洗い残しがないよう、鏡を見ながら顔全体をくまなく洗いましょう。洗顔料はしっかり泡立て、こすらず優しく、肌にストレスを与えないように洗顔しましょう。すすぎ残しのないよう、すすぎはたっぷりの水で行いましょう。

髪の生え際や頭皮、うなじ

原因

髪の生え際や頭皮は脂漏性部位に入りますが、「終毛性毛包」が多いためニキビが生じにくくなっています。というのも終毛性毛包からは、長くて太い毛が伸びるため。細くて短い脂漏性毛包と比べ、毛が伸びる際に毛包内の皮脂が十分に排出されるからです。
しかし、髪から垂れてくるシャンプーやトリートメント、リンスなど洗髪剤の影響を受けやすく、ニキビができやすい場所になっています。

対処法

シャンプーやトリートメント、リンスなどの洗髪剤の影響を少なくするために、髪を洗った後に洗顔をするなど、髪の生え際や頭皮、うなじに洗髪剤が残らないようにしましょう。

背中、お尻

原因

背中やお尻は鏡などで確認しにくい部分であるため、気づかないうちにニキビが悪化しているケースが多いです。とくに仰向きで寝る人は、寝ている間にかいた汗が背中に溜まりやすいため、背中ニキビができやすいといえます。

・対処法

清潔を保つようにしましょう。石鹸を使用した身体の洗浄は、1日1回で十分です。夏の暑い季節など、昼間にシャワーを浴びたいときは、石鹸成分の入ったものは使用せずに、温水で皮膚に付着した垢や汚れを洗い流しましょう。これだけで十分、皮膚に付着した刺激物質や垢や汚れを除去できます。

入浴後やシャワー後は、乾燥しやすいため「保湿」を忘れずに行いましょう。皮膚は乾燥すると角化して、毛穴の出口を塞ぐ原因となります。

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