マンスプレイニングの意味とは? 具体例や男性心理も解説
マンスプレイニングされた時の撃退法
職場など、付き合わなければならない環境でマンスプレイニングされたら、どう対処すればよいのでしょうか。あなたが傷つかないための撃退法を知っておきましょう。
(1)聞き流す
マンスプレイニングする男性は、承認欲求が強いです。そのため、自分の話を素直に聞いてくれる人が好きです。同僚や後輩の男性など、フランクに対処できる相手なら、「間に合ってます」とニコッと笑って断わる方法があります。
先輩や上司など目上の男性であれば、「そうなんですね。へ~、詳しいですね」などと言って、聞き流しましょう。アドバイスされた時も「貴重なご意見ありがとうございます。」と一旦は受け取りつつ、その場を離れましょう。
(2)適度に切り上げる
話を延々と聞き続けるのはつらいものです。「この人は聞いてくれる(自分が優位に立てる)」と思われてしまうと、男性はますます自慢げに話してくるようになります。
話が長いなと思ったら、「お話ありがとうございます。今日は用事があるので、ちょっと失礼しますね。」と言って、さっと席を立ちましょう。この時、相手に申し訳ないという罪悪感を持たないこと。できるだけ軽やかにスパッと切り上げることがポイントです。
(3)一歩引いて相手を観察する
女性を見下した話し方をしていたら、腹が立ちますよね。しかし男性の言動に一喜一憂していると、感情が共鳴して男性を刺激してしまいます。
「なぜこの人は、こんなに自慢してくるのかな?」と観察してみると、「そうか、自信がないんだな」とか「劣等感が強いんだな」といった相手の事情が見えてきます。同じ土俵に立つとイライラしてしまうので、このように一歩引いて冷静に対処しましょう。
「知的ハラスメント」だと男性に認識させるには?
直接、マンスプレイニングをしてきた男性に対して、「知的ハラスメントですよ」と指摘したり、反論したりすると、男性の反発を買う可能性があります。
マウンティングしようと思っていた女性から反撃に合うと、相手の男性は不機嫌になる様子が安易に想像できますよね。ややこしい状況を生みやすいため、怒りのままに本人へ直接言うやり方はあまりおすすめしません。
職場にいる相手なら個人同士でやりとりするのではなく、職場全体の意識を高めるという意味で、社内研修や上司からの指導を提案してみましょう。
社員を教育するやり方であれば、波風が立ちにくいでしょう。研修ならば、マンスプレイニングという概念を説明し、具体的な事例を挙げて、社員の意識を刷新できるものがいいですね。
そうすることで「もしかして、俺やっていたかも?」「相手のためじゃなくて、自己満足のために教えていたかもしれない」と本人の自覚を促していけます。
独りよがりにならないように、社会全体で意識の底上げをしていけるといいですね。
私たちもやってない? 女性も気をつけよう
ご説明したように、マンスプレイニングとは、男性が女性を見下して偉そうに解説したりアドバイスすることです。
しかし、マンスプレイニングのような言動は、男性に限ったものではありません。私たち女性自身も、自分の承認欲求を満たすために、そういった言動をしていないか、常日頃から気をつけましょう。
男性も女性も、お互いに思いやりを持った温かい関係性を作っていきたいですね。
(高見綾)
※画像はイメージです
※この記事は2016年12月18日に公開されたものです