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専門家 カップル

【恋愛相談バー】彼がわざわざ“転勤のある会社”に就職。私との将来について考えてないの?

都内某所にひっそりとたたずむ「マコトねえさんの恋愛相談バー」。ここには毎夜、“恋に悩める子羊”が来店し、店主であるマコトねえさんから「愛のカクテル」なるアドバイスをいただく。さぁ今宵はどんな子羊が来店するのかしら……?

■今宵のご相談

ご相談者:あささん(25歳・会社員)

居住スタイル:親と同居
恋愛スタイル:受け身
結婚願望:2~3年以内に結婚したい

相手:

25歳(会社員)
居住スタイル:ひとり暮らし

■出会いの経緯

学会で知り合い、付き合いはじめました。

■交際歴

もうすぐ2年

■ご相談

私は東京生まれ、東京育ち、東京都にある会社に勤めています。彼氏は今年、大学院を卒業して就職、研修後は静岡に行く可能性が高いということです。もし結婚をすることになるのなら、出産のことも考えると、女のほうが仕事を辞めて彼のほうに行くべきなのかもしれません。でも、私は生まれ育った区が好きなので、わざわざ東京にある会社に就職をしたので離れたくありません。仕事もまだ1年目ということもあり、辞めたくはありません。しかし彼は、就活の時早々に決まったところだからなのか、静岡に行く可能性がある会社に決めてしまいました。私はそのことに対し、「彼は私との将来を考えていないのか」とモヤモヤします。

■マコトねえさんからのアドバイス

●彼はあなたの想定どおりに動く「持ち駒」なの?

あら、彼も就職が決まって働き始めたの? おめでとう! 正直、景気がいいとは言い切れないご時世だけど、彼自身は納得できる会社には入れたんじゃないかしら。「早々に決まった」って書いてあるけれど、それって彼にしてみれば「ここは『入りたい順位』で言えば、かなり上のほうの会社」って可能性も高いわけだから。よかったわね。

別にこれは社交辞令で言っているわけじゃないのよ。アタシなりに本気。と言うか、ご相談を読んで本当に不思議だったのは、「彼が仕事をはじめた」こと自体を喜ぶ気持ちが薄いことだったの。彼の就活が成功して、「私たちの将来は……とモヤモヤ」が最初に来るって、アタシからすればけっこうビックリしちゃうことなのよね。

出会いの場所が学会ってことは、あなたも院生だったのかしら。だったら、「学んだことを仕事に活かせるかもしれない。そのやりがいや喜びに、女も男もない」という揺るぎない真実については、別にアタシがここでくどくど言わなくてもおわかりになると思うのだけれど。

あなたが、結婚・出産を含めた未来の青写真を、とってもクリアに設定していることは素晴らしいと思うわ。ただ、それでもひとつ言わせていただきたいことがあります。『恋愛がらみ。』というアタシの本でも書いていることだけど、あなたには当てはまると思うので、あえて繰り返しますね。それがこちら。

「相手を『自分の人生を充実させるためのコマのひとつ、カードの1枚』だと見なすことは非常に危険。それを相手に感じ取られてしまったら、さらにマズい」

「まわりの人たちは、私が設定する理想のとおりに動いてくれるもの」という気持ちが大前提としてちょっとでもあること。そして、もしかしたら相手にそれを感知されてしまう可能性があること。どちらもすごくマズいと思うわ。

あなたの未来予想図をちょっとでも乱す行動を彼がとったら、それが「彼が自分で決めた、彼自身の将来のための選択」であっても不満が出る……。これ、今後もあなたの首を絞めかねない要因よ。

●恋人との人生を「減点法」で測るのって不毛じゃない?

だってこれじゃ、「あらかじめ自分で設定した理想を『100点』だとして、おつきあいの中で何か自分の想定とはちがったことが起きるたび、点数が引かれていく」という交際しかできないじゃない。恋愛関係でも友人関係でも、「減点法」のおつきあいの仕方が基本になるのは、本当に難しい。長く続けば続くほど、点数が減っていってしまうんだもの。

あなたがいま住んでいるのが、世田谷区なのか目黒区なのか、それとも葛飾区なのか足立区なのか、アタシはまったく知りません。でも、そんなアタシでも、すでにひとつ知っていることがあります。それは「あなたは、彼のお仕事よりも、たとえば目黒区だったり葛飾区だったりに住み続けることのほうが大事なように見えてしまう」ということ。

「仕事と私、どっちが大切なの!?」って、「彼氏がうんざりする彼女の物言い」カテゴリーでトップを争う超一級のNGワードなんだけど、あなた、ほぼそれに近いこと言ってるわよ。というか、あなただって「俺の仕事と君の居住地、どちらが大切なの!?」なんて言われたら、うんざりすること間違いなしでしょ?

「目黒区(あるいは葛飾区)に住み続けたい」というあなたの意思までディスるつもりはありません。あなたの意思はあなたの意思で、アタシは尊重します。でも、同じように、アタシは「いまの会社を選んだ」という彼の意思も尊重します。でもね、お互いの意思を「どちらが正当か。どちらを採用すべきか」なんて順位づけする前に、まずは彼の就職を心から喜んでもいいんじゃないかしら。せっかくちゃんとおつきあいしてるわけだし。その喜ぶ気持ち、ちゃんと彼に伝わってる?

その気持ちが伝わったら、今度は、「ふたりで生きていくために、自分のしたいことと相手のしたいことが重なる部分を探す。ふたりともOKが出せる『最大公約数』を探す」という作業が必要になってくる。その大切さを、ぜひ自分なりに考えていただきたいと思っています。もちろん、「どこをどう突き詰めても、いま住んでいる場所を離れるなんて考えられない」というのが、あなたの結論なのであれば、それに異を唱えるつもりはありませんけど。

ただね、人生って想定通りにいかないことが山のようにあるの。静岡どころかニューヨークやパリ、あるいはシンガポールでの仕事のオファーがあるかもしれないし、あなた自身の仕事のことでも何か起きるだろうし、結婚したらしたでまた何か起きる。そうそう、子どもなんて、いちばん親の想定を外したり超えてきたりするものでしょ? そんなさまざまな想定外の出来事にぶち当たったとき、「減点法」の生き方では本当につらくなるばかりよ。自分が本当に大切にしたいことを守りつつも、柔軟に変わりゆくことを恐れないでね。変わりゆく自分を認め、いつくしむ能力……。少なくともアタシは、それが人生でいちばん大切な能力のひとつだと思っています。

■愛のカクテル

「減点法」の人生は先細りになるだけ
柔軟な自分自身を歓迎する「器」が必要ね

■おすすめメニュー

このご相談&回答が“刺さった”方々へ――。ちょっと年上のアタシから、同世代のお友達からは仕入れられない、懐かしくてすてきな歌や映画をご紹介。“キュンキュン”や“イケイケ”をチャージして、日々をもっと彩っちゃいましょう♡ って誰よ、「ちょっと年上? すごく年上の間違いでしょ」とか言ったのは? うふふ。

★J-POP
竹内まりや「もう一度」(1984年発売のアルバム「VARIETY」に収録)

毎回「おすすめメニュー」で紹介する作品は、アタシにとってはエバーグリーン(不朽の名作)なものばかりなんだれど、この曲もあらためて調べてみたらもう30年以上前に発表された曲なのね。すれ違いや感情の行き違いで離れかけた心を、取り戻そうとする恋人たちの曲なんだけど、竹内まりやの曲ならば、「Quiet Life」というアルバムに収録された「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」って曲もオススメするわ。

松任谷由実「たとえあなたが去っていっても」(1985年発売のアルバム「DA・DI・DA」に収録)

自分が進みたい道が、恋人の道とちがったときに、別れを選んでひとりで歩き始める曲。誰のせいにすることもなく、「道がちがった」ということだけを受け止める、ダンディでハードボイルドな女性のイメージ。アタシ個人の意見を言えば、今回のあなたのケースは「最大公約数を探せるはず」と思っているけれど、もし、自分の進みたい道を行くのなら、この曲みたいに未練や恨み言はナシよ!

★お店の人気メニュー★

恋愛がらみ。: 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ

『恋愛がらみ。 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館/1404円)

女性ファッション誌「Oggi」(小学館)で、10年にわたり読者のさまざまなお悩みを鮮やかに解決してきた高山さんの大人気連載が、「恋愛」に特化したものを書籍化。相談者だけでなく、本を読むすべての女子に“刺さる”名言・金言が満載の、超新感覚の幸福論です。目からウロコのものの見方や考え方、男子がなかなか教えてくれない「男ゴコロ」の詳細な解説、すぐにでも実践できそうなかけひきテク、そして、女子たちのハートに寄り添い、背中をやさしく押してくれる愛情……。人気コラムニストのジェーン・スーさんも「知的ゲイは悩める女の共有財産」と絶賛する1冊です。

次回の「マコトねえさんの恋愛相談バー」は、6/16(木)更新予定です。お楽しみに! ※毎週木曜更新

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