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知らないと損! お金が貯まる「人生の選択」7つ

齋藤純子

女性の人生には、転職、結婚、出産など、岐路がいくつもあります。自分の都合だけでいかないものの、その選択次第で、お金の貯まり具合が変わってくるそう。今回は『お金持ちになる女はどっち?』(花輪陽子著・PHP研究所)から、お金が貯まる7つの選択肢を紹介します。

(1)結婚式は「等身大」を目指す

最近では結婚式より、新生活にお金をかけたいと考えるカップルが増えています。“節約のため”に婚姻届を出しただけで済ませるというケースも珍しくありません。でも、結婚式を挙げないのが貯金のためだとしたら、再考が必要かも。というのも、結婚式は彼と、お金のことを話し合う格好のチャンス。もちろん、使いすぎは禁物ですが、ふたりでよく相談しながら、“等身大”の結婚式を挙げることが「貯まる」生活への最初の一歩です。

(2)結婚したら夫婦の財布をひとつにまとめる

共働き夫婦が増えるにつれ、「夫婦別財布」も珍しくなくなりました。また、家賃は夫、水道光熱費は妻、などと支出を役割分担するケースも多いようです。一見、自由で合理的に思えますが、世帯全体の出費が見えづらくなるという難点も。また、貯金も相手任せになりやすいのです。家計用と貯蓄用、それぞれ専用口座を作るのが「貯まる」選択。夫婦でよく話し合い、「2人で貯める」意識を持つことが大切です。

(3)子どもはなるべく早めに産む

人生にはお金を貯めやすい時期と、貯めづらい時期があるとよく言われます。お金を貯めやすいのは、①独身&夫婦ふたりだけの時期、②子どもが低学年の時期、③子どもが独立し、定年を迎えるまでの時期の3つです。結婚が遅く、年齢を重ねてから出産した場合、子どもが成人する頃には定年になり、もっともお金を貯めやすい③の時期を逃してしまうことも。貯め期を有効活用するには、出産のタイミングも意識しておく必要がありそうです。

(4)仕事は出産後も続ける

仕事を辞めるか続けるべきか……。出産は多くの女性が頭を悩ませるライフイベントです。辞めずに働いた場合、女性の生涯賃金は3億円近くになるそう。育児休暇を2年間取るぐらいなら、さほど大きな影響はなさそうですが、出産時にキッパリ仕事をやめ、専業主婦になると、生涯賃金はわずか2000万円余りに。どちらの生き方を選ぶのかはもちろん、本人の選択ですが、「貯める」という観点からいうと、仕事は続けるほうがおすすめ。勤務先に産休や育休制度があるなら、上手に活用するのが得策のようです。

(5)子どもを私立に通わせるなら「高校」以降

公立に通わせるのか、それとも私立を選ぶのかで、大きく金額が変わる教育費。たとえば、小学校から大学まですべて公立を選択すると、教育費の合計額はおよそ800万円ですが、中学から大学まで私立校に通わせると、およそ1500万円と2倍近く差があるとか。さらに気をつけたいのが「まわりが中学受験するから」と、中学受験に踏み切るケース。日本では、私立高校への助成制度が手厚く、国からの支援金や都道府県の補助金などがもらえます。しかし、私立中学の助成制度はほぼゼロ。確固たる教育方針がなければ、「私立に通わせるなら高校以降」が得策のようです。

(6)賃貸住宅に住み続ける

持ち家は賃貸より得というイメージがあります。でも、将来の支払額を比較すると、実は賃貸も購入もさほど総支払額に差はありません。賃貸の場合、転勤や家族の変化に応じて、住む家を自由に変えられるのが大きな利点だそう。さらに、家を購入するタイミングも重要です。今後、日本は人口がどんどん減っていくことを考えると地価が下落するのを待って買うほうが安上がり。しかも、2020年の東京オリンピックを控えた今は、建築資材の値段が上がり、職人も人手不足の状態です。家を購入するにしても、賃貸住宅に住みつつ貯金に励み、最適な時期を見極めるのが賢いようです。

(7)いまの職場を辞めずにずっと働き続ける

「ひとつの職場で働き続けると、視野が狭くなり、ほかの会社で通用しなくなる」などと言われることがあります。でも、貯金という観点から言うと、同じ会社で働き続けるほうがメリットが大きいそう。長く働き、職場のエキスパートを目指すのも、スキルアップのひとつ。職場を転々とするよりも、昇進や昇給にも結びつきやすいという見方もあります。特に、「職場に不満があるから」という理由で転職を考えている人は要注意。ストレスをため込んで、浪費しやすくなっている上、早く転職したい余り、条件面のチェックをおろそかにすると、収入ダウンやキャリアダウンを招きかねないのです。

まとめ

ライフステージごとに訪れる転換点。勢いまかせで突っ走らずに、ちょっと立ち止まって考えてみることが、貯まる生活への第一歩です。冷静に条件を比較し、検討すれば、お金はもちろん、時間の浪費を防ぐことにもつながります。

(齋藤純子)

(参考書籍)

『お金持ちになる女はどっち?』(花輪陽子/PHP研究所)
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-82867-1
お金を遠ざけしまう選択とその解消方法を伝授。また、転職、結婚のタイミング、結婚後の働くスタイルなど、人生の選択で変わってくるメリット・デメリットも紹介する。自分の金銭感覚がわかるチャートテストも。



※この記事は2016年03月28日に公開されたものです

齋藤純子

フリーライター。ガールズ健康ラボ所属。ムック『ほんとうに効く! 冷え退治バイブル』(扶桑社)にライターとして参加。東京下町生まれ。食品商社営業企画、パン職人を経て、制作会社で広告・出版の編集制作に携わる。団塊ジュニアの端くれ。一児の母。得意分野は、辛いもの・濃くて甘いもの・蒸留酒・ビックコミックオリジナル。詰めもの料理研究中。美味しいって正義! Twitter/@julepper

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