【マネーレッスン】給料が上がらない……お金を増やす方法のひとつ「投資」って?
将来を考えるとき、お金の悩みはついてまわるもの。結婚・出産、転職など、ライフイベントによってマネープランの見直しは必須。だけど、何から手をつければいいのかわからない! そんな働く女子のお悩みを、FP風呂内亜矢先生に相談。知っておきたいお金のキホンや無理なく実践できるテクニックをマスターして♪
今回のお悩み
今回の相談者:すぬーぴさん
「給料がなかなか増えないので、給与以外の収入を増やしたいと思っています。投資に興味がありますが、どういうふうにしたらいいのかわかりません」
会社員が給与以外にお金を増やす方法
編集部 すぬーぴさんは、給与以外の収入を増やしたいと思っているようです。彼女のような会社員でもできることはありますか?
風呂内亜矢(以下、風呂内) フリマアプリなどで不要品を売ったり、自作のイラストや文章、写真などをネットで販売したり……といったことができるかと思います。またフラワーアレンジメントやヨガなど自分の特技や趣味を活かして、カルチャーセンターで講師をするという方法もあります。さらに、当然リスクはありますが、投資も選択肢のひとつでしょう。
いずれにしても、あくまで本業が疎かにならない範囲で行うことが鉄則です。また会社によっては副業禁止を定めているところもありますので、就業規則に副収入に関する事柄が厳しく書かれていないかどうかはしっかりチェックしましょう。
編集部 最近は“自分の生活は自分で守る”という風潮が強いですから、副業OKの会社も増えてきている印象です。そういう意味では、給与以外の収入を増やす方法は探せばいろいろとありそうですね。風呂内さんが挙げてくださった方法の中でも、すぬーぴさんは投資に興味を持っています。とはいえ、なにからはじめていいのかわからないようです。まずは貯蓄がいくらくらいになったらはじめるといいなど、目安はありますか?
風呂内 一般的には、自分の生活費×6カ月分の金額を上回ったときに投資をはじめるといいといわれています。また投資額は、その人の痛みの感度によります。たとえば、資金が100万円あったとして、そのうちの3万円が減ることを嫌だと思うのなら、投資はするべきではありません。減るリスクがあることを踏まえた上で、それでも問題ないと思える金額を投資するようにしましょう。
とはいえ、先ほど投資をはじめる目安の貯蓄額を「生活費の6カ月分」とは言いましたが、若い方はそこまで貯められていないことも。逆に言えば、若い=今後貯められる金額が多いわけですから、自分がゴーサインを出せるタイミングではじめてもいいかと思います。
すぬーぴさんの場合は、生活費の6カ月分が16万5,000円×6カ月=99万円で、現在の自分名義の貯蓄額が150万円以上~200万円未満とのことですから、すでに下地は整っています。また毎月の貯蓄額も8万円と多いですから、その中の5,000円はアップダウンしてもいいと思えるなら、その分はコツコツ積み立てていく投資に割り振るなどしてもいいかもしません。
●投資を始めるときの目安
・貯金が自分の生活費×6カ月分の金額を上回ったとき
・若い場合は上記より少なくても自分がいいと思ったときに始めても
・減るリスクがあることを踏まえた上で、それでも問題ないと思える金額から
次ページ>投資の始め方と初心者にオススメな「投資信託」について
★すぬーぴさんプロフィール
商社・卸関連企業で事務職の正社員として働く、社会人2年目の24歳。香川県で親と同居している。手取り年収は約300万円、手取り月収は約15万円。貯蓄用通帳を作り、そこに毎月8万円を貯蓄。さらに昨年冬のボーナスも全額を貯蓄するほどの堅実家。現在の自分名義の貯蓄額は、150万円以上~200万円未満。30歳までに1,000万円を貯めるのが目標で、給料がなかなか増えない分、投資などで給与以外の収入を増やしたいと考えている。
(ヨダヒロコ/六識)