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会話下手で損してない? 話し方講師が教える、会話のスキルを磨くコツ

森川ほしの/OFFICE-SANGA

みなさんは、自分のことを会話上手だと思いますか? それとも、会話下手だと思いますか? 人にはそれぞれ個性というものがありますし、どちらが「良い・悪い」ということはないでしょう。ただ「どちらが得か?」という話になれば、やはり「会話上手」ですよね。実際に、会話下手で損をした働く女性も少なくないようです。どんな損をしたのか、 くわしく聞かせてもらいました。

ああ、もどかしい!

・「わかっていることが伝わらなくて、文句を言われたりする」(29歳/医療・福祉/専門職)
・「自分の言いたいことがちゃんと伝わらず、誤解させてしまった」(27歳/金融・証券/事務系専門職)
・「褒めているのに、相手はそう捉えてくれない、伝わらない」(25歳/通信/技術職)
・「会話が続かなくて、じれったい思いをすることがよくある」(29歳/学校・教育関連/専門職)

自分の言いたいことが相手に伝わらないときって、本当にモヤモヤしますよね……。ときには、妙な誤解が生じてしまい、関係がこじれてしまうことも。上手に「本当はそうじゃない」ということを説明できれば良いのですが、なかなか難しいものです。

人間関係で損をしがちな私……

・「営業先に向かうときに、上司と二人きりで電車に乗って、話すことが何も思い浮かばず無言で過ごす羽目になった」(27歳/情報・IT/事務系専門職)
・「共有スペースで無言になってしまい、その相手とその後、気まずくなってしまった」(27歳/建設・土木/事務系専門職)
・「飲み会のとき、仕事の合間など、面白い話ができないから、なかなか人と打ち解けられない」(33歳/医療・福祉/専門職)
・「無言になってしまい沈黙に罪悪感」(33歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

飲み会や一緒に移動するときは、その人との関係を深める絶好のチャンス! 会話を弾ませて仲良くなりたいところですが、会話が苦手な人にとっては、なかなか難しいですよね。こんなときに、いろいろと話題を提供して会話を弾ませることができる人には、憧れてしまいます。

オイシイところを持っていくのは、会話上手な人!?

・「言いたいことが伝わらず、ほかの人に取り引き先を持っていかれた」(32歳/学校・教育関連/技術職)
・「合コンで気に入った男性を逃してしまった」(24歳/ソフトウェア/クリエイティブ職)
・「上司に気に入られにくい」(26歳/運輸・倉庫/営業職)
・「職場の方針が、会話上手な人たちの思うツボになったこと」(30歳/学校・教育関連/専門職)

仕事やプライベートで、会話下手のために大きな魚を逃してしまったという女性も。「職場の方針」まで会話上手な人たちに持っていかれてしまうこともあるようで……。社会の荒波を乗り越えていくためには、会話スキルが不可欠かも?

このように多くの女性が会話下手のために損をしている様子。少しでも、この「損」を減らすために、何かできることはないのでしょうか? 会話上手になるためのトレーニング方法について、話し方講師の栗原君枝先生に聞いてみました。

専門家のアドバイス

「会話のスキルを磨くためには、やはり会話の経験を積むしかありません。たとえば、私たちの教室では、一分間スピーチトレーニングを行っています。テーマは自由。印象的な出来事や、ふと思ったことなど、なんでもOKです。ポイントは数名のグループにわかれて、その中で一人ずつスピーチをしていき、ほかの人が聞き手になるということです」(栗原先生)

あくまでも目的は「会話スキル」を磨くこと。そのため、聞き手の存在が重要だそうです。もし自宅でトレーニングをするなら、家族や友人などに協力してもらうと良いかもしれませんね。

「家族や友人の協力が得られるなら、ぜひその人たちにもスピーチをしてもらってください。ほかの人のスピーチを聞くことで、『話す力』だけではなく、『聞く力』も養うことができます」(栗原先生)

ほかにも、自分でできるトレーニングはたくさんあると栗原先生はいいます。

「五感で感じたことを、言葉にするトレーニングも効果的です。たとえば、誰かと食事をしているときなら、『このソース、おいしいですね』『良い香りですね』と、感じたことを口に出してみてください。感じたことを意識的に口に出すだけでも、十分会話のトレーニングになります」(栗原先生)

自分の会話スキルに自信がなくて、なんだか損をしているかも……と感じている人は、栗原先生が教えてくれたトレーニングを一度試してみてはいかがでしょうか? そうして会話スキルを高めていけば、いずれ「会話上手で得をした!」と思える日が、やってくるかもしれません。

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2015年11月にWebアンケート。有効回答数131件(22~34歳の働く女性)

※画像は本文と関係ありません

※この記事は2016年01月23日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

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