SNSのプロフィールは嘘だらけ!? 正直なところ、ネットでの嘘はどこまで許せる?
今や1日に1回はSNSに投稿するのが日課、という人も多いのではないでしょうか。「いいね!」をもらうのが楽しみというだけでなく、どんどん人の輪が広がっていくのもSNSならではの面白さ。そこで新しい出会いがあった時、まずはプロフィールを参照しますよね? そのプロフィールがもしも嘘だったら……。許せる嘘、許せない嘘、その実態を調べてみました。
嘘のあるプロフィールは全体の80%!?
「合コンや友人の紹介、SNSなどで出会って仲良くなった異性のプロフィールが嘘だったことはありますか?」との問いに、嘘をつかれていた経験がある人は、1000人中197人もいることがわかりました。
(※「ボイスノートマガジン」http://magazine.voicenote.jp/20154418/ 調べ)
また、コミュニケーション科学を研究しているアメリカのある大学教授の調査では、78のプロフィールのうち80%にはなんらかの嘘が見つかったのだそうです。
まったく見知らぬ人とも知り合うことのできるSNSですから、100%正直に書くのも怖い気がします。多少嘘をついても仕方ないとも思うのですが、嘘をつく部分によるかもしれません。それによっては、人間性を疑ってしまうこともあるでしょう。
多くの嘘はたわいもない数値
プロフィールのどの部分に嘘をつくかというと、圧倒的に多いのが体重や身長などの数字。ほとんどの人が軽い嘘だと思っているのか、心苦しい様子もなく嘘を書いているようです。もっとも確かに、バレても許してもらえそうではあります。体重1~2キロ、身長2~3センチなら、実際に会ってもわからないかもしれませんし、「書いた時は痩せてたんだけど……」なんて言い訳もできますよね。
年齢もサバ読みが多い
年齢も実はかなりの確率で、嘘を書いている場合が多いのだとか。年齢というのは重要度として、やや重いほうに入るのではないでしょうか。自分よりも年上か年下かというだけで、恋愛対象としての見かたが変わってくる人も多く、恋人選びの条件を左右するからのようです。
プロフィール画像の加工
肝とも言えるのがプロフィール写真。プロフィールを読む前に、まずその画像が目に飛び込んできますから、かなり重要ですよね。そしてその画像を自分自身の顔にしているなら、ちょっとだけ見栄えよく加工したくなるのはわからなくもありません。でもそれってどこまで許せますか? 会ったとき「別人!?」のようでは、まさに詐欺写真です。さらにバストがそんなに大きくないのにバストを強調した画像や、持っていないのにさも自分の愛車のように高級車をプロフィール画像にするなど。「いつか手に入れたいと思って」と言われてしまえばそれまでですが、見た人はその人の持ち物だと思います。ただ、これも微妙な嘘かもしれませんね。
離婚歴や交際相手の有無
やっぱりここは嘘をついてはいけませんよね。離婚歴を隠すのは100歩譲って許せたとしても、実は結婚している、実は子供がいる、交際相手がいる、となれば許せません。それを隠して出会いを求めていた時点で、すでに恋愛トラブルは目の前。知らずに交際をした相手にしてみれば、「騙された」としか思えないでしょう。
完璧に嘘で塗り固めた人
詐欺を働こうと思って……ではありません。知人の話ですが“警戒心の塊”のような人なんですよね。だから画像はもちろん身長体重、趣味や仕事、名前も全部嘘をついてSNSに登録していました。だったらSNSなどやらなければいいのに、と思うのですがちょっとだけ覗いてみたい気持ちもあったのでしょう。悪気もなく嘘をついているわけですが、それでもコミュニティで交流しているうちにオフ会への誘いが来ました。今さら、全部嘘だとカミングアウトすることができず、オフ会への参加もしたくてもできない状態になったようです。その後結局、嘘を減らして新たに登録し直し、今ではオフ会にも参加しているようです。様子を見るためのキャラづくりとして最初だけ嘘をつくのだと考えれば、これはこれで賢い方法だったのかもしれません。
まとめ
犯罪まがいのことをしようとする人はもっと巧妙に嘘をつきます。画像からプロフィールまで完全なものを用意して、なりきってコンタクトをとってきますから注意してください。割りきって仮想のキャラクター同士で、ただコミュニケーションをとるだけならなりきりもいいでしょう。いずれにせよ、嘘をつく側にしてもつかれる側にしても、後で笑って済ませられるものにとどめておくのが平和ですね。
(鈴木ナナ)
※この記事は2016年01月06日に公開されたものです