ガウチョじゃもう物足りない! 秋冬はさらにボリューミーなワイドパンツを楽しもう
春夏に大流行したガウチョパンツ。その流れを引きついで、秋冬はボリュームたっぷりの丈長ワイドパンツが注目を集めています。URBAN RESEARCH DOORS WOMENSやBEAUTY&YOUTH UNITED ARROWSなどの人気セレクトショップをはじめ、GUやZARAなどのファストファッションまで、多くのブランドによる取扱いが始まっている様子。11月現在、コーデ投稿サイトWEARでは1500件をこえるコーディネイトが見られるなど、これからますます視線を集めそう。とはいえ、着こなしが難しそうなことから、着用を避けている方も多いのでは? 上手なワイドパンツの使い方を、スタイリストさんに教えてもらいました。
なぜワイドパンツが今季のトレンドになったの?
「バギーパンツやベルボトムに見られた70年代を象徴する“ビッグ・シルエット”と、リラックス感や動きやすさを求める“カジュアル志向”を兼ね備えるのがワイドパンツ。『肩の力を抜いた』という意味のエフォートレスや、究極の普通とされるノームコアなど、現在主流となっている力の抜けたスタイルと相性がいいことからも、支持されているのではないでしょうか」(Hiromiさん)
ロング丈のワイドパンツは、ガウチョでは足りなかった「きちんと感」が表現でき、ニットのようにボリュームのある素材とも相性がいいなど、秋冬にうれしいポイントがたくさん。ガウチョと同じコーデで使いまわしても、マニッシュさが加わるので新鮮な印象に仕上がります。
これをおさえれば大丈夫! 手に入れるべきワイドパンツの特徴
Hiromiさんいわく、店頭や街中で多く見られるのは黒やグレー、白などベーシックカラーのワイドパンツだそうですが、トレンドのカーキやマスタードも、デイリー使いがしやすい落ち着いた色味で人気なのだそう。また、季節感を演出するのであれば中途半端な今の時期は、パリッとしたコットン素材や、流れるようなシルエットの薄手素材を。これから迎える冬にはウールなどの厚め素材をセレクトするといいそう。
注目のシルエットは、ミモレ丈フレアスカートを長くしたようなエレガントなタイプと、幅広な太もも部分をストレートに伸ばしたマニッシュなタイプの2種類。また、裾を引きずるほどのロング丈やくるぶし丈、ガウチョパンツに似た膝下丈が主流のようです。
スタイリストさんに聞いた! トレンドをおさえた着こなし方法
Hiromiさん一押しは、ショート丈プルオーバーとの組み合わせ。シンプルでコンパクトなアイテムなので、バランスのとれた最旬コーデが気軽に完成します。袖をまくって手首をみせれば、適度な抜け感がでて、すっきりとした雰囲気に。また、ニットベストとブラウスを組み合わせた人気の着こなしもおすすめとのこと。ニットベストをパンツと同じカラーにすれば、上半身から下半身への縦長ラインが作れます。
ワイドパンツって上級者向けのイメージ……初心者でも楽しむ方法は?
「ワイドパンツを使うときは、バランスが命!」とHiromiさん。そのためワイドパンツを履くときはショート丈やタイトなシルエットのトップスをセレクトしたり、トップスをパンツインして上下のメリハリをつけるなど、スタイルアップ効果を狙いましょう。靴はスニーカーやスリッポンなどボリュームのあるものを使えば、下半身に安定感をプラスでき、全身のバランスが整います。
また、ワイドパンツを選ぶ際はパンツ単体ではなくシューズと一緒に試着することも大切だといいます。鏡で全体のバランスをよく確認し、数センチの丈つめも妥協しないことで、「ワイドパンツ選び」の失敗を避けれるのだとか。そのほか、ストレートパンツに近いものから履いて徐々に太さに慣らすことで、より抵抗なく楽しめると教えてくれました。
(さとうまほ/Pistachio)
※この記事は2015年11月28日に公開されたものです