なんだか胸がたれてきたかも……? 30過ぎたら要注意! 胸がたれ下がりはじめる時期と、その対策方法とは?
年をとるにつれて、バストが下がってきたような気がする……。そんな悩みを抱える女性は少なくありません。トレンド総研の調査によると30代女性の約7割が「20代の時よりもバストが下がってきた」と感じているそう。どうすれば、バストが下がっていくのを防げるのでしょうか。下着研究家の青山まりさんに聞きました。
カップ付きインナーは胸が垂れやすくなる元凶のひとつ
胸を支える「クーパーじん帯」が伸びたり、切れたりすることも、胸がたれ下がる原因になるそう。例えば、サイズの合っていない下着は要注意。カップの中で胸が揺れ動くようだと、十分なサポートができておらず、日常生活を送るなかで、クーパーじん帯にダメージを与えている可能性があるとか。
「バストは想像以上に重いものです。C~Dカップの人でも平均すると片胸だけで牛乳瓶1~2本分の重さがあります。ここ数年、流行っている『カップ付きインナー』のようなタイプの下着はサポート力が低く、通勤時に階段を上り下りするだけでも、クーパーじん帯に負担をかける恐れがあります」(青山さん)
クーパーじん帯は、一度伸びたり切れたりしてしまうと元には戻らないそう。そのため、早めのケアが重要です。
「下着はTPOに合わせて選び、胸のゆれを最小限に抑えるのがポイントです。スポーツをするときは必ず『スポーツブラ』をつけましょう。ヨガ用、ウォーキング用など目的別に選ぶのがベストです。スポーツブラはサポート力が高いため、サイズが合っているものであれば、日常的に使用しても構いません」(青山さん)
では、家でリラックスするときや寝るときはどんな下着をつければいいのでしょうか。
「激しく動く可能性が少ないシチュエーションでは、前述の『カップ付きインナー』などサポート力が小さいブラジャーでも大丈夫です。また、夜寝る時は下着をつけずに胸を休ませてあげるのがおすすめです。どうしてもつけたい場合は、ワイヤーなしのものや寝る時専用のブラジャーなど、しめつけの少ないソフトなものを選ぶといいでしょう」(青山さん)
胸がたれ下がるのを未然に防ぐ「うーハッスル体操」
さらに、クーパーじん帯を支える「大胸筋」を鍛えるのも、胸がたれ下がるのを防ぐのに効果的だそう。
「クーパー靭帯が上から胸を支えるものだとしたら、大胸筋はいわば、胸の土台にあたる部分です。大胸筋が衰える原因は慢性的な運動不足と悪い姿勢。とくに、スマホやPCを使っていると体が縮こまった結果、大胸筋が衰えやすくなります。日頃から胸を張るよう意識するなど、日常的に鍛えていくことが大切です」(青山さん)
歩くときに大きく腕を振るのも大胸筋を鍛えるのに役立つそう。といっても、競歩のようにガシガシ歩く必要はありません。胸を張って少し大股気味に歩くだけで自然と大きく腕を振ることができるのだとか。
さらに、青山さんが考案した「うーハッスル体操」もおすすめだそう。
うーハッスル体操のやり方
1. 足を肩幅に開いて胸を張る。
2. 下唇を突き出して「うー」と言う
3. 左右の腕をそれぞれ90度に曲げ、「ハッスル、ハッスル」と声をかけながら、両腕を上下に2回ずつ動かす。
4. 2~3を1セットとし、2~3回繰り返す
「毎日のお風呂で、バストをマッサージするのも効果的です。脇の下から上に向かってタッチするくらいの強さでなでるのがコツ。お風呂の中でマッサージする場合は浮力もあり、バストへの負担を軽減できます。バストケアは1日では効果が出ません。日々ケアを続けることが年を重ねてもうつくしいバストを維持する何よりの秘訣です」(青山さん)
(松澤夏織+ガールズ健康ラボ)
※この記事は2015年09月25日に公開されたものです