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【新宿手土産】江戸時代より続く京菓子の老舗。柚子の香りを求肥にとじ込めた、上品な風味漂う「柚餅(ゆうもち)」

高橋瑞穂/六識

江戸時代の享和3(1803)年創業の老舗和菓子店、鶴屋吉信。創業以来、京都御所、公家、社寺、茶道家元に親しまれてきた有名店だ。

なかでも、明治維新のころから今に続く代表銘菓「柚餅」(4個入り・1080円)は、文人画家・富岡鉄斎に“天下一品”の賛辞を浴びた品。富岡鉄斎は、柚餅を愛好し、四代目に柚餅の装画を送ったほど。さらに、昭和8年には、昭和天皇がお買い上げになったことでも、知られている。

味は、香り高い柚子を柔らかな求肥でとじ込めているから、口の中に入れた途端、ふんわりと柚子の爽やかな香りが口に広がる。高雅な風味がある和三盆をまぶした求肥は最後に口の中ですっと溶け、上品な甘さを感じさせてくれる。ふんだんにまぶした和三盆は、国内で栽培したサトウキビから手間をかけて作られた高級なもののみを使用。少し黄色がかった色味と口の中で儚く溶けるきめの細かさが、柚餅の甘みと爽やかさを引き出している。

こんなとびきり上品な京の和菓子は、お茶のたしなみがある年上の女性や、親戚などにも自信を持って贈れるはず。お子さんがいる家庭や同世代の女性へのギフトには、柚子形パッケージ入の柚餅(1個648円)を。こちらは、店舗で事前予約をするか、インターネットで取り寄せ可能。パッケージのインパクトと、上品な京菓子のおいしさに、もらった人の喜びも倍増しそう。

京菓匠 鶴屋吉信
住所 東京都新宿区新宿3-14-1伊勢丹新宿店本館B1F
電話番号 03-5361-1111(代)

(文:高橋瑞穂、撮影:瀬尾直道)

※この記事は2015年05月07日に公開されたものです

高橋瑞穂/六識

編集プロダクション「六識」所属。編集・ライターとして、旅系、グルメ系を中心にWEB、書籍を中心に活動。ハワイ、台湾など、ガイドブックの編集が得意。女の子が楽しめるインド情報を発信する「インドルーム」というユニットでも活動中。

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