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【東京土産】粋な手土産にぴったり。最中を胡麻油で揚げ、粒あんを挟んだ風味豊かな「揚最中」

著名人にもファンが多い和菓子は、ひとつ知っておくといざというときの手土産に便利。中でも老舗の粋な品物を携えれば、送った人の株も上がるはず。そこで、今回おすすめしたいのが、中里の「揚最中」(6個入り・1236円)。

明治6(1873)年創業の中里の三代目店主が考案した「揚最中」は、今も人々から愛され続けている。上質なごま油で揚げた最中の皮がパリッと香ばしく、一度食べたら忘れられない味わい。ほのかな塩気となめらかな粒あんが、見ごとに融合し、上品な味わいを生み出している。皮には、伊豆大島産の焼き塩をまぶし、粒あんは北海道十勝産の小豆をていねいに練り上げ、手間を惜しまず作っている。昔ながらの手づくりにこだわった看板商品は、日本の歴史の空気も一緒に大切な人へ贈ることができるはず。

時間が経つと、粒あんの水分で皮がしっとりしてくるが、さっとオーブントースターかフライパンで炙れば、皮がパリパリに。さらに香ばしく、そのままいただくのとはちがう風味を楽しめる。

三代目が描いた絵を元に、大正13(1924)年から変わらぬ包装紙を使用しているのも、風情がある。古き良き日本の手土産の文化を今も体感できる情緒溢れる「揚最中」。味のおいしさももちろん、贈る側も贈られた側も、日本人であることの喜びに浸れそう。

中里
住所 東京都千代田区丸の内 1-9-1 大丸東京店B1F
電話番号 03-3212-8011(代)

(文:高橋瑞穂、撮影:瀬尾直道)

※この記事は2015年04月09日に公開されたものです

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