「2014年一番かっこよかったCM」は? 広告界が選んだ「2014年人気広告ランキング」発表
宣伝会議では、『宣伝会議』1月号(2014年12月1日発売)にて、2014年に発表された18の広告賞の主要な受賞作に、企業の宣伝担当者からの投票結果を合わせて集計し、「ベスト・オブ・ベスト」を選出した誌上企画「2014年広告総決算 宣伝会議グランプリ」を実施し、結果を発表した。
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同ランキングによると、2014年の1位のCMとして選ばれたのは、ペプシNEX ZEROの桃太郎シリーズだった。「Forever Challenge/自分より強いヤツを倒せ。」のコピーから伝わる強いメッセージ性と、世界観のクリエイティブ、実力派タレントの小栗旬が桃太郎を演じるという意外性あるCMに、広告の送り手たちから賞賛の声が集まった。同CMは、全日本シーエム放送連盟が主催する「ACC CM フェスティバル」でグランプリを獲得しており、企画・制作はこれまで大和ハウス工業の企業CMやトヨタ自動車「ハリアー」などのCMを手掛けてきたクリエイティブエージェンシー・TUGBOAT。
2位となった味の素は、ユネスコ無形文化遺産に和食が登録されたのを機に、「祝・ユネスコ無形文化遺産登録」を共通テーマにシンボルマークを制作、新聞広告、雑誌広告、ラジオCM、中吊り広告を使って多面的に展開した。新聞見開きの紙面に、「黄水仙」「香櫞緑」「ひまわり色」「乳白」など聞きなれない「和色」の名前と「和食」の写真を並べ、「和食は、和色で、できている。」という印象的なコピーと共にその魅力を伝えた。
3位に選ばれたJR東日本の「行くぜ、東北。」シリーズは2011年から継続して実施している復興支援のためのシリーズで、美しい冬景色に「メールじゃ会えない、レールで会おう。」というコピーに、宣伝担当者からは「コピーが好き。旅=出会いを上手く表現」などとコメントがあがった。
4位のLOTO6の柳葉敏郎&妻夫木聡の掛け合いがユニークなCMは、1位の作品同様、TUGBOATが制作したものだった。5位のCMは生徒にダンスを教えたい小学校の先生が、「Nexus7」を使い練習に励む内容で、「楽しくて踊りたくなってしまうというベネフィットが伝わる」「グーグルという会社が創りたい世の中が明確になる」などと評した。
6位と7位にはサントリーBOSS「宇宙人ジョーンズ」とソフトバンクのいずれもロングランCMが入賞した。
【調査概要】2014年に発表になった、TCC賞、ACC CM フェスティバル、ADC賞、広告電通賞、OCC賞、FCC賞、交通広告グランプリ、新聞広告賞、日本雑誌広告賞、フジサンケイグループ広告大賞、朝日広告賞、毎日広告デザイン賞、読売広告大賞、日経広告賞、日本BtoB広告賞、コードアワード、カンヌライオンズ(日本受賞作)、アドフェスト(日本受賞作)の中から、ゴールド(相当)受賞作以上をピックアップしスコア化。その中から、宣伝会議の講座を受講する広告主の受講生にアンケートを実施し、1戦略性2企画性3クリエイティブ4話題性の4つの観点からベスト3および各カテゴリのベストを選出し、あわせて集計した。
(エボル)
※この記事は2014年12月05日に公開されたものです