外国人とのブレインストーミングを成功させるコツ「ゴートン法」
最近はアイデアを出すために、会議などでブレインストーミングという手法を持ち出すことが多くなってきました。しかし、これがうまくいかないことが多いのです。どうしてなのか、特に外国人とのブレインストーミングを想定して考えてみましょう。
【会議での大事なポイント3点「会議ではCからAを、特に重点的に」】
ブレインストーミングの基本って知ってる?
もともと、ブレインストーミングは相手の意見を否定せず、リラックスして意見を出し合う手法です。欧米ではそのやり方が徹底されていますし、つまらない内容であっても意見をたくさん出せる人が素晴らしいとされています。
しかし、日本では「こんなことを言ったらばかにされる」と思ってる人が多いせいか、口数が少なく控えめで、なおかつ意見の内容ではなく立場の上下で良い悪いの判断がされがちです。こういう日本人を見ると、欧米人は失望してしまうのです。
会議の概念の違い
そもそも、会議というのは議論を出しあう場所です。少なくとも欧米ではそのような認識をされています。決定をする場ではなく、議論の中から新しい想像を生み出す場であり、ブレインストーミングという手法は創造性を伸ばせるようにルールが決められています。
しかし、日本の会議は何かを決定しなければいけません。ひどい会議になると、決定事項を報告する場でしかないでしょう。そんな空間にブレインストーミングを持ち込むと、何が何でも結論を出そうとします。ブレインストーミングをやるならば、結論を出すことを目的としてはいけないのです。
ゴートン法を用いた会議を持ち込むべき
日本人の生活に、ブレインストーミングという考えがないのです。まずそれを自覚した上で、外国人とのブレインストーミングを成功させる手法として「ゴートン法」というものを紹介します。ウィリアム・ゴードン氏が開発したアイデア発想法です。
ゴートン法とは、リーダーを決め、リーダー以外はテーマを知らせずにはじめるブレインストーミングの一種です。最初にテーマを抽象的にしたものを皆に伝え、意見を出し合います。徐々にテーマに近づくようにリーダーが仕向けることで、新しい発想を生み出すという手法です。
一見二度手間に見えますが、そもそもブレインストーミングは新しい発想を生み出す場なので、これで問題ないのです。突拍子のない意見も出るでしょうが、それこそがブレインストーミングとして重要なのです。
ブレインストーミングそのものを誤解していた!と思った人も多いのではないでしょうか。そして、その誤解が外国人とのブレインストーミングがうまくいかない原因なのです。新しい発想を生み出す手法であるということを覚えておくと、相手が外国人であれうまくいくようになりますよ。
※この記事は2014年11月14日に公開されたものです