頑固な人の心理とは? 上手な扱い方と謝り方
頑固な人の対処法
次に、頑固な人との付き合い方と、万が一怒らせてしまったときの謝り方について教えてもらいました。
上手な扱い方とは?
(1)まずは受け止める
プライドが高く、こちらの意見に対して聞く耳を持っていないので、まずは相手の意見を受け止める必要があります。同意できないことや質問したいことがあるかもしれませんが、相手の意見をそのまま受け止める姿勢が大切です。
一度受け止めた上で、こちらの意見を述べることで、相手のガードを必要以上に強めずに済みます。意見を言う際に注意したいのが、相手と同じ「言葉」「表現」を使うことです。
たとえば、相手が「驚いた」と言ったことを「びっくりされたのですね」と意味は同じでも別の言葉で言い換えてしまうと、「そんなことは言っていない!」と拒絶されてしまうことがあります。特に思い込みの強い頑固な人に対しては、相手の使ったものと同じ表現を使いましょう。
(2)考え方や生き方を認める
自尊心が強いので、こだわりや信念を認める姿勢を見せることが大切です。こだわりや信念に対して「すごいですね」など「承認のメッセージ」を伝えることで、相手の防衛を緩めることができます。
なんでもかんでも褒める必要はありませんが、共感できることや感心したことを伝えればよいと思います。自分の思いを支持してくれる相手には寛容になれると思います。
(3)相談やお願い事をしてみる
相談やお願い事をされると、「頼られている」という思いから、信頼関係を築きやすくなります。誰しも、信頼されている相手には攻撃的な対応はしないもの。頑固な人に対しては、ちょっとした相談事や小さなお願いをしてみるのも効果的です。
頑固な人への謝り方
「怒り」の感情の元になるのは「悲しみ」です。悲しいと思った出来事から派生して怒りの感情が生まれます。頑固な人にとっての悲しみとは、自分自身を受け入れてもらえなかったことや、プライドを傷つけられたことが大きな割合を占めます。そのため、謝る際はその部分をフォローすることが必要になります。
たとえば、意見の相違により相手が怒ってしまった場合は、相手を全否定するのではなく、認められる部分について相手に伝えるようにしたいですね。「この部分は理解できる」「この考え方には同意する」という具合に伝えましょう。相違点を明らかにして、全否定ではないことを伝えることが必要です。
また、自己肯定感が低いと、ちょっとしたことで感情が刺激されてしまい、怒ってしまうことがあるかと思います。そのときは、「あなた自身を否定したわけではなく、この部分に違和感を覚えた」など、事実に基づいた説明ができるとよいですね。
「そんなつもりはなかった」と感情論になると、「本当はそう思っていたくせに」と相手が卑屈になる可能性があり逆効果です。あくまでも事実に基づいた説明(感情論だと言い訳になってしまう)を心がけるといいかと思います。
相手を 認めている部分やリスペクトしている部分があれば、そのことも合わせて伝えられるとさらによいでしょう。相手が怒っていると怖くてこちらも固くなってしまいますが、相手は悲しい気持ちを抱えていると考え、「癒してあげる気持ち」で接するのが得策かと思います。
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