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社会保障制度への不満足度7割超! 求めるのは地域の「高齢者・就労・子育て」支援

社会保障の各制度に対する満足度「社会保障とくらしの助け合いに関する調査」より

日本生活協同組合連合会は、2014年9月26日~9月27日の2日間、20歳~79歳の男女に対し、「社会保障とくらしの助け合いに関する調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開した。

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日本生協連調べによると、20~79歳の男女1,000名(全回答者)に、現在の自分自身の生活に対する満足度を聞いたところ、「満足している」は1割半(14.9%)、「どちらかといえば満足している」は5割(49.7%)で、合計した『満足』の割合は6割半(64.6%)だった。

現在の日本の社会保障に対する満足度を聞いたところ、『満足』(「満足している」+「どちらかといえば満足している」、以下同様)の割合は3割弱(28.0%)、『不満』(「不満だ」+「どちらかといえば不満だ」、以下同様)が7割強(72.0%)となり、不満を感じている人が多数派となった。前回調査の結果と比較すると、『満足』の割合(前回26.8%)はわずかに上昇しているものの、2013年調査と同様の結果だった。

社会保障の各制度に対する満足度について聞いたところ、いずれの項目でも『不満』の割合のほうが高く、それぞれの『不満』の割合は、≪年金制度≫が最も高く8割(79.1%)、≪医療制度≫では5割半(56.1%)、≪介護制度≫では6割半(63.5%)、≪子育て支援制度≫では5割半(55.9%)、≪求職者支援制度≫では6割(59.4%)だった。≪医療制度≫については、『満足』の割合が4割弱(37.4%)と、他の項目と比較して、やや高い結果となった。

≪社会保障は国に頼るのではなく自分や家族で支え合いたい≫、≪社会保障は地域の人たちで、主体的に支え合うほうがよい≫の同意率は3割(前者30.4%、後者31.4%)で、≪社会保障は主に政府が取り組んだほうがよい≫の同意率は7割強(72.1%)に達した。社会保険料等の徴収については、≪社会保険料の負担増は認めたくない≫で6割半(63.5%)、≪お金のある人から社会保険料や税金をもっと徴収したほうがよい≫で7割弱(68.3%)が同意する結果となり、自身の負担が増えることには抵抗がある、応能負担を促進すべきだ、との意見が多数派となった。

社会保障における格差について、≪今後、お金のある人とない人で受けられる医療の差が広がると思う≫(73.6%)と≪社会保障は世代間で不公平を感じる≫(76.1%)のどちらとも、同意率は7割半となり、≪自分の介護をしてくれる人がいるか不安だ≫(58.6%)など、自分自身の将来についての不安の強さも感じ取れる結果もみられた。

なお、同調査は小数点第2位で四捨五入を行っているため、合計しても100%とならない場合がある。

【調査概要】
◆調査タイトル :社会保障とくらしの助け合いに関する調査
◆調査対象 :ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする20歳~79歳の男女
◆調査期間 :2014年9月26日~9月27日
◆調査方法 :インターネット調査
◆調査地域 :全国
◆有効回答数 :1,000サンプル
◆調査協力会社 :ネットエイジア

(エボル)

※この記事は2014年11月07日に公開されたものです

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