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情報がない相手には「あいまいにほめる」と上手くいく―「んー、なんかビビッとした感じ」

合コンなどに行ってみたら、タイプな相手がいます。でも、相手の好みなどは全くわかりません。こんなとき、どんな言葉をかけたら気にかけてもらえるんだろうと考えたことはありませんか? そういうときはこんな言葉でほめると良いのです。

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「自己説得効果」という心理的駆け引き

「これ、なんかいい感じじゃない?」と言われると、人は何がいいか考えます。そして、自分の中で「こういう理由だから、いいって思うんだ」と結論づけます。そうすると、いいと言われたものが「良いもの」だと素直に納得します。

自分で考えた解釈や結論が、自分にとって受け入れやすい結論であり、納得しやすいというこの心理行為を「自己説得効果」といいます。他人に意見を押し付けられても納得しにくいが、自分自身で考えた応えならば納得しやすいという、シンプルなものです。

発言を好意的に解釈されれば勝ち!

とはいえ、相手がどう解釈してどう反応するかというのは、そう簡単に予想することは難しいのです。「ここがいいよね」と言われても、相手が本当に「いい」と結論付けるかどうかはわからないのです。もしかしたら「こんなものを『いい』って思うんだ」と結論づけてしまうかもしれないのです。

ただ、相手がその言葉に対して好意的に解釈してくれれば、物事はすんなり行きます。ならば、好意的に解釈しやすい言葉を使って相手をほめると、人はすんなりと褒められたことを受け入れやすくなります。

相手の好みがわからないからこそ、あいまいにほめる

この「自己説得効果」を期待してほめるためには、どう解釈して結論づけたとしても「好意」を持たれるよう、曖昧にほめることが重要です。

例えば「身長高くてステキ」と具体的にほめた場合、実は身長が高いことがコンプレックスで「また身長か……」と結論づけてしまう可能性があります。これでは好意を持ってもらえません。代わりに「雰囲気がなんかステキ」と曖昧にほめると、「どういう自分の雰囲気がステキだと思うんだろう」と考えます。

どういう雰囲気がステキと思うか、言う必要はありません。仮に聞かれたとしても「んー、なんかビビッとした感じ」と言った風に曖昧に答えていくのです。そうすることで、相手は勝手に「こういうところがステキと思うのかな?」と結論づけてくれます。そうすると、自分で考えた結論なので「ステキってほめてもらえた」と受け入れやすく、「褒めてくれたいい人」と好意的に気に留めてくれるようになるのです。

こういうところをほめられると嬉しく思うといった情報があれば、素直にそこをほめるのが楽なのです。しかし、そんなケースはそうそうありません。わからない相手ならば、この「自己説得効果」をフルに活用して、意中の人に振り向いてもらうよう頭を使っていきましょう!

※この記事は2014年10月30日に公開されたものです

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