人を説得して仲間にしたいなら……超簡単!―反対の意見も聞かせる
誰かを説得して仲間に入れたいときは、自分たちがやっていることに「反対意見」があることもあらかじめ伝えておくと、仲間に入った後に逃げ出したり、心変わりしたりしなくなることがあるのだとか。それは一体、なぜなのでしょうか?
あらかじめ反対意見を聞かせておく、「接種理論」とは
「接種理論」とは、説得したいことにあらかじめ不安要素やマイナス要素があるということを相手に知らせておけば、説得された後、心変わりしにくくなる心理のことを言います。
例えば誰もやったことがない新しいことに挑戦するため、説得して仲間を集めたとします。「このチャレンジには失敗する可能性がある」と最初から知っている人と、チャレンジに取り組んでみて、後から「失敗する可能性があるとわかった」人とでは、継続してくれる可能性がかなり変わってくるのです。
上記のような場合は、最初から失敗の可能性があると知っていた人の方が、継続して協力してくれやすくなります。それは「失敗の可能性がある」と先に知っておくことで、失敗への免疫があらかじめできてしまっているから。
失敗する可能性を実際に目の前にしても、後で知らされた人よりは動揺することが少ないのです。
誰かにどうしても仲間に入ってほしいときは、マイナス情報も先に知らせておこう
自分たちの仲間になってほしい人がいて、自分たちの活動に協力してほしいと頼むときには、ぜひマイナス情報を先に知らせてみてください。例えば職場で仲間を募るなら、「うちのチームに入ると、反対勢力の○○さんからにらまれる可能性がある」とか、「うちのチームに入ると、平日1時間ほど残業がある」等のマイナス情報を伝えておくのです。
それで嫌がられてしまったらしょうがありませんが、「それでもいい」と言って来てくれた人とは長くおつきあいできる可能性がぐんと高まります。ずっと一緒に活動してくれる仲間を探すときほど、マイナスなことは前もって知らせておくようにしましょう。
今までどんなチームを作っても、途中で仲間割れしやすかったのは、あらかじめ悪い情報を全員に知らせていなかったからかもしれません。ぜひ仲間になる人には、悪いことほど前もって知らせておくようにしてみてください。
※この記事は2014年10月27日に公開されたものです