お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

その咳、本当に風邪? 長引く咳を放置するのは危険!

せきをする女性■“咳”を引き起こす病気は、こんなにあった!

咳の原因で圧倒的に多いのは「風邪」ですが、そのほかにも下記のようなさまざまな病気の症状としてあらわれることがあります。

1:気道の病気
喘息や咳喘息、アトピー咳嗽(がいそう)、後鼻漏(こうびろう:鼻水がノドに流れること)

2:肺の病気
タバコなどによる慢性閉塞性呼吸器疾患、感染性肺炎、間質性肺炎、肺がん、肺結核、その他の感染症、肺塞栓

3:呼吸器以外の病気
胸膜炎、逆流性食道炎、心不全、心因性咳嗽(ストレスなどで起きるもの)、薬の副作用

■風邪なのか、他の病気か……。咳の原因を見極める方法

咳を伴う病気には、咳以外にも体重減少や発熱、食欲低下、痰、胸焼け、鼻水……などの症状が同時に現れるケースもあります。風邪などの感染症と、そうではない病気を見分けるには、これら咳以外の症状を注意深く見ていく必要があります。たとえば、風邪の場合、咳が急激に始まる、あるいは最初は熱などのほかの症状があるなどが考えられます。

いっぽう、咳だけが2週間以上続く場合は、要注意。一般的に精密検査の対象となります。仮に、結核などの感染症にかかっている場合、すぐに対処しないと感染が拡大してしまいます。厚労省の報告では平成24年には42件の集団感染が起きていますが、その発生源の大多数は学校、会社、家族、友人。つまり、自分だけではなく多くの人を巻き込むことにもなるのです。

そのほかにも、3週間以上続く場合は、結核か感染症以外の病気も考えられます。その場合、放っておいても治癒しないので、早急に医療機関を受診してください。怖い検査をすることは、ほとんどありません。咳をする時間や、咳以外にどのような症状が出ているかがわかれば、どのような病気にかかっているか、ある程度推定することもできるのです。

■まとめ

長引く咳には、大きな病気が隠れている場合があります。たかが咳、と軽視せず必ず病院を受診するようにしましょう。

(文:42歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.07)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年10月17日に公開されたものです

SHARE