クルマにまつわる怖い都市伝説5つ!「消えるヒッチハイカー」
「都市伝説」とは、「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧不明であるもの」(大辞林第三版P.1815より引用)とされています。最近ではいわゆる「怪談」まで「都市伝説」になっていたりしますが、都市伝説に人に怖いと思わせる要素があるのは確かですね。
今回は、クルマにまつわる都市伝説をご紹介します。
【実際長財布にして金運は上がった?】
消えるヒッチハイカー!
「夜中、走っていたクルマが道端でヒッチハイクしている女性を乗せます。その女性は兄のところへ行くと言います。助手席に座らず、後部座席に座るのも不思議ですが、全くしゃべろうとしません。目的地に着いてみると、女性の姿が消えています。
驚いたドライバーが、兄がいるという家を訪ねてみます。するとその兄は『妹は2年前に死んだんだ。妹を送ってきたのはあなたで7人目だ』と言うのです」。
これはアメリカで最もポピュラーな都市伝説といわれる「消えるヒッチハイカー」という話です。このバリエーションは無数にあって、日本で最も有名なのが……。
幽霊を乗せたタクシー!
「深夜、タクシーがさびしい場所で女の客を乗せます。その客は『青山墓地まで』と言います。運転手は薄気味悪く思いながらもクルマを走らせます。バックミラーを見ると、その女の姿が映っていません。おや? と思って振り返るとちゃんといるのです。
運転手は震えながらも目的地にクルマを着けました。『お客さん、着きましたよ』と声を掛けると女性の姿が消えています。女性の座っていたところはびっしょりと濡れていました」。
日本では「ヒッチハイカー」にリアリティーがないためか、「タクシーの乗客」になっています。また、この話はアメリカの「消えるヒッチハイカー」を受けて作られたものなのか、それとも日本独自に作られたものなのかは分かっていません。
ちなみに、「青山墓地」「青山」などが登場するのは比較的新しいバージョンで、京都を舞台にしたもののほか、多くのバリエーションがあるようです。クルマの密室性、そこから人が消失するという怖さがこの都市伝説の肝ですね。
クルマの密室性を生かした話は他にもあって……。
後部座席に誰かいる!
「女性の友達同士が深夜ドライブしていました。運転していた女性が、助手席の友達を家まで送ることになりました。友達の家に着いて、友達が降りようとすると、その女性が『そうだ。コンビニに行きましょう』と言い出します。
おかしいな、帰ればいいのにと言うのですが、『いや、コンビニに行こう。飲み物を買いたいの!』と繰り返します。仕方がないので付き合うことにしました。クルマがとあるコンビニに止まって、女性二人が降りると、運転手の女性が真っ青な顔をして言うのです。
『後ろの席に誰かいる! あなたが降りようとしたとき見えたの』。コンビニで警察に連絡してもらい、警官が駆けつけてみると、確かに後部座席の床に姿を隠していた男が見つかったのでした」。
「クルマの後部座席に誰かいるかも……」という妄想は、クルマを運転する人なら誰でも一度は抱くのではないでしょうか。この話には、クルマではなくマンションが舞台になったり、コンビニではなく交番に着いたりといった多くのバリエーションが存在します。
誰かが狙っているという話で古典的なのが……。
かぎ爪の男!
「あるカップルが夜中、ドライブを楽しんでいました。ラジオからは『刑務所からかぎ爪の義手をした男が脱走した』というニュースが流れています。ドライブデートを終えて、家に着いてみると……ドアハンドルのところにかぎ爪がぶら下がっていたのです。
カップルは危なくかぎ爪の男に乗り込まれるところだったのです」。
これはアメリカでも有名な都市伝説です。義手で「かぎ爪」になっているものとは、現在からは少し古く思えるかもしれません。しかし、新しいデバイスをネタにしたものもあるのです。例えば「カーナビ」……。
もうちょっとだった!
「格安で中古車を購入した男性が深夜にドライブをしていました。格安ながらカーナビも付いていましたし、運転するのに特に支障もありません。カーナビに目的地を設定して、指示どおりに走っていたのですが……様子がおかしいのです。
どんどん寂しい方へ走ることになってしまいます。そのうち山道になり、見通しも利かないような道になります。ナビからは『このまま直進です』と声がします。もう駄目だと思った運転手はクルマを止めます。
クルマを降りて前へ回ってみると、そこは断崖絶壁で、あと少し進んだら落ちてしまうところでした。ぞっとした運転手がクルマに戻ると、ナビから『あと少しだったのに……』という声がしました」。
大変よくできた話ですね(笑)。怪談としての完成度も高いのではないでしょうか。カーナビが登場する比較的新しい都市伝説ですが、これからもクルマをネタにした都市伝説はどんどん出てくるでしょう。例えば、現在開発中の「自動運転システム」なんか格好のネタになりそうな気がしないでしょうか?
あなたは、クルマに関する都市伝説、どんなものを知っていますか?
(高橋モータース@dcp)
※この記事は2014年10月13日に公開されたものです