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マスクメロンの「マスク」って仮面の事?

言わずと知れた高級フルーツの代表格である「メロン」。中でも「マスクメロン」は一般的ですよね。でも、マスクメロンの「マスク」ってどういうことだろうと、疑問に思ったことはありませんか? 今回はマスクメロンの仮面をちょっとだけ?がしてみたいと思います。

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メロンの種類

メロン=果物ではありますが、植物学的には「ウリ科キュウリ属」に所属する植物になります。分類を聞くと野菜のイメージですが、あの芳醇な甘みと香りは、やはりフルーツの代表と言って差し支えないでしょう。マスクメロンのようなタイプは「青肉系」、夕張メロンのようなオレンジ色のタイプは「赤肉系」などと呼ばれています。

メロンはマスクメロンのように表面に網目があるタイプと、プリンスメロンのように表面がつるっとしたタイプに分けられ、網目があるタイプは「ネット系」と呼ばれています。実はあの網目はメロンの皮と身の成長速度の違いからできるひび割れが原因。

中身がどんどん成長しひび割れた表皮から中身が染み出して固まったものが「網」となるのです。そして網目が細かい方が香りや甘味が強いようです。買い物するときにはチェックしておきたいですね。

マスクメロンの「マスク」って何?

さて、マスクメロンと聞いて「マスクを被っているメロン」と思っている人は多いと思います。あの網目がマスクなのか……など、なんとなく納得させられている人、いませんか? しかし実はマスクメロンの「マスク」とは英語で「musk」、つまり「ムスク=じゃ香」というのが正解です。

なぜじゃ香?と思うかもしれませんが、本来、「マスクメロン」というのはメロンの特定の品種を指す言葉ではありません。「じゃ香のような甘い香りのするメロン」という意味で使用されていたようです。日本では主にネット系メロンの中でも最高品種と言われる「アールスフェボリット」とそこから派生した品種を指しています。

高級メロンとして名高い夕張メロンも、この「アールスフェボリット」と「スパイシーカンタロープ」の交配によってできたものなのです。

甘くジューシーで香り高いマスクメロン。仮面は被っていませんが、その「musk」の香りを堪能しながらいただきたいものですね。

※この記事は2014年10月07日に公開されたものです

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