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若い世代にも浸透中! 意外と知らない日傘選びの常識・非常識

冷夏の予測から一転、例年通りの暑さと報じられた今夏、注目を集めているのが日傘です。これまで日傘というと、中高年女性のおしゃれアイテムという印象が強かったのですが、近年はデザインにバリエーションが出てきたこともあり、若い女性にも人気だとか。日本洋傘振興協議会(JUPA)が認定するアンブレラ・マスターがいる百貨店のひとつ、松屋銀座に日傘の売れ筋商品を聞きました。

日傘を長持ちさせるケアの方法

■かわいらしいデザインが増えたことで、若い世代にも日傘が浸透

「松屋銀座の場合は折りたたみ傘をお買い上げいただくケースがかなり多いですね。お仕事帰りにはバッグに入れて持ち帰れる、負担のなさが人気のようです。デザインは、縁に刺繍をほどこしたものや縁が波状になった『スカラップカット』など華やかなものを選ぶ方が多いです」(松屋銀座広報)

機能の面も年々充実しているようです。注目したいのが「遮光マーク」。遮光率と紫外線カット率は似ているようでちがうそう。一定の条件を満たした日傘のみが表示できる「遮光マーク」と「遮熱・遮光マーク」。その基準チェックと制定を行う日本洋傘振興協議会はこう解説します。

「遮光率が99%以上の生地を使用した商品を遮光傘、99.99%以上の生地を使用したものを<一級遮光傘>と呼び、2010年から一部の商品を除き、商品ラベルやタグ等にその呼称や遮光マークを表示しています。また、2012年からは遮熱加工を施した生地に関して、一定の水準をクリアしたものには品質ラベルに遮熱・遮光マークを表示することになりました」(日本洋傘振興協議会)

よく「黒い生地の方が紫外線を防ぐ効果が高いなどと言われますが、「遮光マーク」がついているものは99%以上の遮光基準を満たしているため、何色を選んでも効果は変わらないそうです。

「一級遮光傘以外で、デザインや生地感を優先しつつ、紫外線カット効果の高いものを選びたいという場合は濃い色で厚めの生地の日傘がおすすめです」(松屋銀座広報)

■日傘は購入後2~3年で寿命を迎える? 長持ちさせるコツ

日傘の寿命は、購入後2~3年が目安だとよく耳にします。しかし、実際のところはUVカットの方法や素材によっても異なるようです。

「従来の晴雨兼用は生地の表面や繊維自体にUV加工をしているものが主流でした。雨に打たれたりすることで生地自体が痛むことから、買い替えの目安としてベターなのが2~3シーズンくらい。けれど、近年は加工を施した生地の内側からさらに特殊なコーティングをすることで、効果を高めたものが主流です。こういった新しい方法が出てきたこともあり、長期間効果が持続するものがほとんどなんです」(松屋銀座広報)

ただ、目に見えるものではないこと、また使用頻度や保管方法によっても効果が持続する長さは異なるとか。
日傘を長持ちさせるポイントは、傘にかかるストレスを極力軽減することだそう。

「傘を使った後は、必ずたたんで傘袋に入れます。開く前に、骨のかたまりをほどき、ウォーミングアップをしてからやさしく開くと、傘の骨がゆがんで生地を傷める心配もありません。晴雨兼用傘などで、雨に濡れてしまったときは、陰干しでしっかり渇かしてからしまいましょう」(松屋銀座広報)

(松澤夏織+ガールズ健康ラボ)

※この記事は2014年08月10日に公開されたものです

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