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【女の嘆き】尽くしすぎる恋愛で、身も心もボロボロ→「深情けは男性の自立を阻むと心得て!」

三吉野愛子

「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!

夢や志がある人に惹かれやすく、困っている相手を放っておけない。そんな情に厚い女性が知らず知らずに足を踏み入れてしまう、尽くしすぎる恋愛。「独立を目指す彼に、何年も結婚話を引き延ばされている」「彼の夢を応援するために、何度もお金を貸している」「仕事や飲み会を優先されても、お母さんのようにひたすら待ってしまう」……、そうやって彼のために一所懸命になればなるほど満たされない。そんな気持ちに覚えはありませんか?

尽くせば尽くすほど満たされない気持ちを生むのは、相手にかける期待が大きすぎるから。意外なようですが、一見すると相手の幸せを願っているようで、実は自分を幸せにしてほしいという見返りを求める気持ちのほうが強いということかもしれません。

<女の嘆きへの処方箋>
●その1 今の彼が、現実の彼。受け入れられるか、自分自身に問いかけてみる
借金をする彼、約束を守らない彼、嫉妬深い彼、浮気をする彼、意志の弱い彼。「今の彼は、本来の彼ではない。いつかきっと変わるはず……」というのは、儚い願いにすぎません。どんな彼であっても、今の彼が見せている姿が本当の彼なのです。「ダメな彼では困るから、自分の努力によって素敵な彼に変身させようとしている」というのなら、それは本当の愛ではないかも。現実の彼を、ありのまま受け入れられるかどうかが、今後の2人の関係性の鍵を握っています。

●その2 深情けは男性の自立を阻むと心得て!
壁を越えられない人の傍らには、必ずと言っていいほど深情けをかける人の存在があります。彼が自分の課題を乗り越えるために、甘えを断ち切ってがんばるべき局面で、「かわいそう」「私に任せて」「あなたは休んでいて」と、強すぎる母性を発揮して男性の自立心を阻んでしまうのです。これが、口ではだらしない彼の文句を言いながら、実のところ自分なしでは生きられないダメな男を手放したくないという、過保護な女性特有の心の闇。不甲斐ない彼を嘆きたくなるときは、まず自分自身が、彼が大人の男性として果たすべき責任を肩代わりしすぎていないかをチェック。

●その3 ときには人間関係の断捨離が必要
どんなにたくさんのお金や深い愛情を持ってしても、自分以外の人を完全に幸せにすることは難しいでしょう。なぜなら、自分自身が幸せになると決めたときにしか、人は幸せになれないからです。彼女がひたすら尽くしても、彼自身が幸せになる心の準備がなければ、状況は一向に変わりません。

本当に幸せになりたいと思ったら、彼に尽くして、その見返りとして自分を幸せにしてもらうプランは潔く捨てるという選択肢も必要です。その代わり自分に尽くして期待して、自分で幸せを掴みとるようなプランにシフトするのです。この方法のいいところは、誰かの都合で幸福度が左右される生活を手放すことにより、思った以上にスッキリした気持ちになれること。人間関係の断捨離だと思って試してみる価値ありです。

(心理コーディネーター:三吉野愛子)

※この記事は2014年07月22日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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