若手俳優の宝石箱! 話題の7月新ドラマ『若者たち2014』の視聴率と評判
フジテレビ「HERO」が初回26.5%の視聴率を記録し、好スタートを切りましたが、その一方で妻夫木聡、瑛太、満島ひかりら若手実力派俳優たちが出演していることで話題の新ドラマが「若者たち2014」です。
長男のデキ婚、次男の出所、三男の就職問題など、現代ならではの若者の悩みのテーマを扱うかなり深めの本作。
■1960年代の名作をリメーク
当時は、深く残る戦後の傷痕や貧困、学生運動など昭和の若者達が懸命に生きる姿が描かれました。
そして、その平成版となる今作で描かれるのは“今の社会”。
現代社会を生きる若者たちが抱える学歴、格差問題、結婚などの問題にフォーカスを当て、一つ屋根の下に住む5人の兄弟と彼らを取り巻く人々が懸命に生きる姿を描いています。
さらにフジテレビの代表作である「北の国から」シリーズを手掛けた杉田成道が演出を担当していることも話題のひとつ。
時代背景は違うものの、2014年版でも両親の建てた古い家で兄弟たちが食卓を囲むなど、どこか“昭和感”が漂っています。
ライブドアニュースによると、作家の林真理子氏から「今の時代では珍しい貧しい家が登場することや、不遇な若者たちの設定に対して違和感を感じる」との批判の声もあったようです。
それに対し、監督の杉田氏は「リアリティがアタマからない。ある意味無視しています」と反論。
違和感を感じた視聴者が離れていくことも予想の範囲と述べています。
■初回視聴率は?
フジテレビの肝入りドラマとも言われている本作。
第1話の平均視聴率は、12.7%を獲得。
『HERO』には抜かれたものの、7月15日現在、その他のドラマの中ではトップの視聴率を収め、まずまずのスタートを切ったようです。
■ドラマの評判は?
見える化エンジンのポジネガ分析機能でドラマの評判を見てみると「良い」「面白い」「素晴らしい」などポジティブな意見が多い一方、「芝居が暑苦しい」「見ているのが辛い」という意見も見られました。
■もっともつぶやかれた出演者は?
演者名(役者名)別につぶやき件数を比較してみると、満島ひかり、妻夫木聡、瑛太の順で件数が多い結果になりました。
満島ひかりの演技を評価する声はかなり多く、Twitterでは「泥臭くてリアルな演技がいい」「昭和版より平成版のほうが好き」など、演技力を高く評価する声が見られました。
また、刑務所から出所してきたばかりの設定である瑛太に関しては、他の出演者に比べて出演時間が短かったにもかかわらず3位にランクインしていることから次回以降の活躍を期待する声が多いようです。
■日本テレビVSフジテレビの“水10バトル”
Twitter上では日本テレビ「ST 赤と白の捜査ファイル」とフジテレビ「若者たち2014」の放送時間が重なっていることによる“視聴率争い”も話題になっています。どっちをリアルタイムで見るか迷ってしまうという声も多く、今後視聴率がどちらに傾いていくのかも注目されています。
「若者たち2014」が「ST 赤と白の捜査ファイル」より1週早めにスタートしたことは、果たして功を奏すのでしょうか!?
現代の若者たちの姿をそのまま描くことなく、本ドラマならではの視点で描かれた若者像は、視聴者層の心に響くのか。刑務所から出所してきた次男が佐藤家に戻り、今後ますます波乱の展開を見せるであろう「若者たち2014」から目が離せない夏になりそうです。
(車谷照彦/ミシェル!編集部)
※この記事は2014年07月17日に公開されたものです