税金を安くできるって本当?「クレジットカードで0.5%割引ができる」
自動車税や住民税など、なにかと物入りなこの時期。納付書に書かれた金額をみて、思わずため息が出てしまう。
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値引き交渉のできない税金や公共料金は、クレジットカードで支払えば、ポイントで間接的に0.5%割引できる。クレジットカードで支払えない場合も、電子マネーや送金サービスを利用すれば、お得に支払えるのだ。
クレジットカード払いは、かなりお得
ほとんどのクレジットカードは、なにを買ったかではなく、利用金額に応じてポイントが加算される。手元のカードを調べたところ、
・1,000円利用するごとに、1ポイント獲得
・アイテムに交換する際は、1ポイント=5円前後
が相場のようで、実質的には0.5%の割引になる。たかが0.5%…とあなどるなかれ、大手都市銀行の普通預金金利は0.020%、10年ものの定期預金でも0.120~0.150%程度なので、預金よりもはるかにお得なのだ。
まっさきにクレジット払いに変更したいのは、ガスや水道などの公共料金だ。クレジット払いできるかどうかは地域や請求会社によって異なるが、筆者の住む練馬区ではすべて可能で、毎月なにもせずにポイントが加算されている。
当然、口座に預金しているので、わずかながらに利息も発生する。これは銀行から自動で引き落とされる「口座振替」も同じだが、クレジットカードを経由させるだけで、ポイントで0.5%分が上乗せされるのだ。
また、公共料金を支払うと、年会費がタダになるカードも多い。年会費は無料~5万円超と幅広いが、スタンダードなものでは1,250~1,500円ぐらいが相場だろう。これをポイントによる還元率0.5%に換算すると年間30万円、毎月2万5千円の買い物に匹敵するので、カードをあまり使わないひとには大きなメリットとなる。
たとえ年会費が免除されなくても、月に25,000円の公共料金は現実的な金額と言えるだろうから、カード払いに変更すれば、会費を取り戻すことができるのだ。
滞納せずに、支払いを遅らせる?
税金はさらにやっかいで、種類や地域によってクレジット払いができる/できないが異なる。そんなときはコンビニで納付するか、送金サービスがお勧めだ。
コンビニで支払う際は、電子マネーを使うのがポイントで、
1. クレジットカードから、電子マネーにチャージ
2. 納付書を持参し、電子マネーで支払う
たったこれだけだ。2.はご存じのように、切手やタバコと同様にコンビニのポイントは発生しない。そこで先にクレジットカードからチャージしておくことで、ポイントを稼いでおくのだ。
同様に、送金サービスを使う手もある。「e-Tax」か「ペイジー」のマークがある納付書なら、「ちょコム送金」を利用すれば、クレジットカードで支払えるのだ。
e-Taxやペイジーは、手動でおこなう口座振替のようなもので、taxの名の通り納税や確定申告をおこなうために生まれたシステムだ。ちょコム送金も同様に税金を納められるのだが、クレジットカードが使えるのでポイントをゲットできる。
ただしちょコムは民間企業が運営しているため、支払額に応じて4.52~5.25%の手数料が発生するので「お得」と呼べる方法ではないが、現金の持ち合わせがなかったり、実際の支払タイミングを遅らせたいときに便利だろう。
コンビニもちょコムも、コンビニやクレジットカード会社によって可否が違い、万能ではない。興味のある方は、持っているカードや行きつけのコンビニで確認しておくと良いだろう。
まとめ
・一般的なクレジットカードなら、利用額の0.5%程度がポイントで還元される
・税金や公共料金は、カード払いに変更するだけで実質0.5%の割引に!
・電子マネーや送金サービスを使えば、ほとんどの税金をカード払いにできる
たった0.5%のポイント還元でも、利息と比べればはるかにお得だ。
クレジットカードを使うほどにお得感は増すだろうが、請求書をみてびっくりしないよう、ご利用は計画的に。
(関口 寿/ガリレオワークス)
※この記事は2014年05月19日に公開されたものです